今日の心がけ~職員のスピーチ~
愛される所以
2021.02.22
プロ野球界において、類まれな人柄で、多くのファン、仲間から愛された故・衣笠祥雄氏。記憶にも記録にも残る氏の活躍は、今も語り継がれています。
現役時代は、広島東洋カープに所属し、数々の記録を残してきました。なかでも連続試合出場は当時の世界記録であり、「鉄人・衣笠」の愛称で活躍しました。
衣笠氏がファンの心に、勇気と感動を刻んだある出来事があります。
連続試合出場中の1122試合目、巨人との対戦中に、相手投手から死球を受けて左肩甲骨を骨折してしまったのです。
〈これで記録はストップしたな〉と誰もが思った翌日の試合に、衣笠氏は代打で出場したのです。結果はフルスインクの三球三振でした。
試合後「一球目はファンのために、二球目は自分のために、三球目は前日死球を与えた相手投手のためにスイングしました」とコメントを残しました。
常に、選手を思いやる強い気持ちとファンに喜んでもらえる働きを続けてきた衣笠氏が、多くの人から愛される証となる逸話だといえるでしょう。
今日の心がけ◆相手のことを考えた働きをしましよう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
衣笠祥雄氏は、相手や周りを思いやる気持ちが強いのはもちろん、先のこともよく考えて行動していることから、真のプロだなと思いました。
大半の人は、ケガをすると痛みや治療期間など、自分の体のことばかり心配してしまいます。
もっと言えば死球を投げた相手のことを悪く言ったり、人のせいにしてしまうほうが多いかもしれません。
人柄はにじみ出るといいます。その人がその場に居るだけで安心したり、愛されたり、癒されたり等、その人の周りには自然と人が集まっていきます。
そういう方は、他人のことも自分のことのように思いやれる心の広さがあるのだと思います。
自分も相手のことを思いやることを増やしていけるように、毎日心掛けていきたいと思いました。
教務係 田口