今日の心がけ~職員のスピーチ~

自分の都合を押しつけない

2023.04.24

Aさんは三人の子供を持つ父親です。

週末は、家族皆で買い物などに出かけることを楽しみにしています。
ある朝、三歳になる長男の着替えを手伝っていると、シャツのボタンを留めてあげようとするAさんに対して、「パパやらないで」と言ったのです。

Aさんは〈自分か留めた方が早いし、スムーズに出かけられるのに…〉と思いながら、たどたどしくボタンを留めようとしている様子を見ていました。

すると、妻から「最近は、自分で着替えられるようになったのをパパに見せたがっているのよ」と言われたのです。

それを聞いてAさんはハッとしました。〈自分の都合を押しつけて、子供が成長するチャンスを潰そうとしていたな〉と反省し、息子に謝りました。

思い返すと、職場でも部下の仕事の進捗を待てずに、自分が代わりにしていたことに気づきました。

相手のことを信じて待つことが大切なのだと感じたAさんです。

今日の心がけ◆一呼吸おいて業務に取り組みましよう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

自分都合で物事を進めるのは楽だと思いますが、教育と考えると、待つことや段階を踏んで教えるということが大切だと思います。

それと同時に、相手が理解しているか様子をみながら、確認していくことが必要です。
それは時間がかかってしまいますが、自分に都合よく物事は進まないことを考えなくてはなりません。

この4月は新入生が入学したばかりなので、初めての手続きなのか、そうでないかによって臨機応変に対応を考えていく必要があります。

今まで以上に丁寧に説明することを心掛けて、業務に取り組んでいこうと思いました。

田口


そうですね。
学習するとは子どもが大人をまねて成長していくことですからね。
その成長は早い遅いをはじめ個々にさまざまな特徴があります。

しかし、大人の目線で良かれと思ってこれに手を出せばそれだけ成長が妨げられることとなります。
「学ぶ」は「まねぶ」そして「まねる」ことからきていますし、「習う」も「鳥が羽ばたき」をして親を見習うことからきていますね。
ここでの子どもの「パパやらないでよ」はまさに学習活動を邪魔していることへの忠告ですね。

「学びとは待つことにあり」で、一定の段階までは時間がかかりますが、後は2次曲線のようです。
「教える」」ことも大切ですが、身につくためには「まなび」 でなくてはなりません。
そのために、傍にいる親や教師は良き見本・手本でなければなりません。

子育て、人育ては植物を育てるのと同じです。
水と温度と陽の光など適度な環境を整えることができればあとは自然に育つのを待つだけです。
それぞれの成育の速度や期間はその植物によって異なりますから待つことが重要です。

子どもたちの成長に大きな影響を与える本学の学生にはこのことをよく理解して欲しいですね。
そのためにもサポート役の教職員が手本となるような態度で学生に対応しなければなりません。
特に新入生には本学での2年間で信頼される保育者に成長するよう温かい目で見守っていきましょう。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」の山本五十六の言葉が思い出されます。

藤田

 

 

 

 

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