今日の心がけ~職員のスピーチ~
動くゴールキーパー
2020.08.20
今春、サッカー・Jリーグの試合中継で、ある試みが行なわれました。
FC東京対浦和レッズ戦の試合で、90分間、両チームのGKだけを捉えた映像がサブチャンネルで放送されたのです。
中継では、GKがどのように動き、どのような指示を出しているのかが映像で示されました。常に細かくポジションを移動していることも映し出されました。
試合中、あまり動かない印象のあるサッカーのGKですが、Jリーグの調査によれば、一試合平均で、3、4キロ走っているという結果が出ました。
元日本代表GKの小島伸幸氏は、「GKはボールに関わっていない89分間に何をするかが大切」だと語っています。
サッカーを生で観戦する時は、ボールのいないところでの選手の動きにも注目してみると、思わぬ発見があるかもしれません。
また、スポーツに限らず、どのような場でも、目立たないところで全体のために動いたり、働いている人がいるのではないでしょうか。
今日の心がけ◆陰の働きに着目してみましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
ゴールキーパーはフィールドを縦に見渡すことができます。
対して、監督やコーチは横から見ています。
このような見方は、スポーツに限らず、囲碁や将棋の盤も同様です。
これを本学の事務室に置き換えた場合、縦に見渡すことのできる位置にいるのは事務局長です。
そして、横で構えているのが学長や学科長です。
そのフィールドには、各ポジションの職員が配置しています。
職員には、それぞれ役割がありますが、単体で成果を上げることが目的ではなく、チームとしてプレーし、ゴールを目指します。
その要にいるのがキーパーです。
サッカーのドイツ代表にオリバー・カーンというゴールキーパーがいました。
この選手に任せていれば大丈夫という安心感がありました。
キーパーは守るだけの仕事ではありません。
全体をコントロールして導いてくれる方がいるからこそ、気持ちよく仕事に邁進することができ、日々感謝の気持ちで満たされるのです。
係長(進路支援担当) 中村 周