今日の心がけ~職員のスピーチ~
心はどこに
2020.08.11
Aさんが、あるコーヒー店に入った時のことです。
その店はカウンターで注文し、商品を受けとるシステムです。
注文するとすぐに商品が提供され、会計を済ませました。
店員は「ありがとうございました。ごゆっくりどうぞ」と言いながら、動作も視線も、次に並んでいる客に向かっていたのです。
Aさんは、〈もったいないなあ〉と思いました。
言葉と行動がちぐはぐだったため、せっかくの「ごゆっくりどうぞ」というおもてなしの言葉も、心がこもっていないように聞こえてしまったからです。
そういうAさんにも、職場や家庭で、似たようなことをしているという自覚がありました。
特に仕事が忙しい時は、別の作業をしながら、「心ここにあらず」の状態で相手に対応していることを反省しました。
ほんの一、二秒を惜しむより、相手に正対して言葉に心を込めれば、お互いに気持ちが良いものです。
今日の心がけ◆言葉に心を込めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
きちんとしたレストランに入ると、こちらのタイミング等を考えてくれたり、話しかけてくれる言葉も、おもてなしの心が溢れていると感じます。
そして帰るときはとても満足し、また来たいなと思います。
反対に商品を自分で受け取るお店は、マニアルを作成し店員さんの誰もが同じ動きをしており、接客に時間をかけないことにより、人件費を削減し、その分は値段を安くしてお客様に還元されているのかなと思いました。
どちらを選択するのかは、その人の状況、環境等それぞれだと思います。
今はコロナ禍のため、距離をおいての接客となっており、心のこもった「おもてなし」を受けることがなかなか難しいです。
その分、心のこもった言葉を考えていけたらいいのではないかと思いました。
教務係 田口