今日の心がけ~職員のスピーチ~
「つい」の言い訳
2020.07.09
Kさんは会社の車で、軽微な物損事故を起こしてしましました。昨年に続いて2度目です。
家庭でも職場でも、失敗するたびに「いやあ、つい」と言い訳をするのが常でした。
度重なる事故を危惧した上司は、「君はいつも言い訳をするが、その場しのぎでいっこうに改まらない。
これが人を巻き込んでの事故だったら、君はその責任を負えるのか。
小事は大事、『つい』ではすまないぞ」と問いただしました。
小さな不祥事を起こすたびに言い訳をするKさんに対して、これまで周りの人たちは「次は気をつけろよ」の一言で済ませていました。
しかし、問題の大小に関わらず、しっかり反省しなければならないと肝に銘じ
たKさんは、「今から『つい』という言い訳を止めよう!」と決心したのです。
それ以来、「つい」という言葉は影を潜めました。
周囲からも「この頃、『つい』を聞いていないな」との声が聞こえてきます。
職場には、失敗は失敗と潔く認め、仕事に臨むKさんの姿がありました。
今日の心がけ◆キッパリと改めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
自分のミスを怒られたとき、不安感やモヤモヤした気持ち、そして、相手から嫌われるのでは…なんて恐怖心を抱きます。
正直、誰だってミスはしたくありません。
完璧とまでいかなくても、ミスによる自分の姿は見るに耐えないものです。
言い訳とは、自分の感情を落ち着かせるために口にしてしまうものだと思います。
しかし、言い訳ばかりしている人は人から信用されなくなってしまいます。
それゆえ、どんな理由があったとしても、まず「自分に原因がある」と認め、受け入れることが必要だと思います。
最近、子どもが「だって」「つい…しちゃった」と言ったことがあり、「言い訳しないの!」と注意したことがありました。
子どもは、「『言い訳してない』と言いましたが、「言い訳」と判断するのはあなたじゃないよ。
聞き手が判断するものだよ。」と話しました。
「言い訳」と「説明」は違うもので、話し手ではなく、聞き手が判断するものだと思います。
失敗した時は、逃げたくなり、守りたくなります。
「つい」と言い訳をしたくなりますが、そんな自分にならないように、気をつけていきたいです。
子どもや学生達に、言い訳をしない、かっこいい見本となれるよう気を付けたいです。
実習指導係 林