今日の心がけ~職員のスピーチ~
子の成長を祝う
2020.07.09
いつの時代も、親は、子の健やかな成長を願うものです。
七五三は、子供が無事に成長したことを祝い、元気に育つようにと願う行事です。
神社や氏神に参詣し、写真撮影や食事などをして祝いますが、地域によって、慣習に違いがあります。
近年は、お祓いをしない家庭も多くなりました。
行なう時期も、十月から十一月にかけて、様々なようです。
七五三は、三歳の男女が髪を伸ばし始める「髪置き」、五歳の男子が初めて袴をつける「袴着」、七歳の女子が帯を使い始める「帯解き」という江戸時代の風習に由来すると言われています。
その昔、乳幼児の死亡率は高く、子供を七五三の年齢まで育てるのは大変なことでした。
「七歳までは神の子」という言葉もありました。
細く長い形状で、縁起の良い紅白の千歳飴には、子供への長寿の願いが込められています。
今日は、子供たちの成長を願う一日としましょう。
そして、親が自分にどのような願いをかけてくれたのか、思いを馳せる日としたいものです。
今日の心がけ◆人生の節目を大切にしましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
私には、七五三の記憶がありません。
北海道の歴史は開拓地として始まっているので、内地ほど伝統行事というものが守られてきたわけではなく、特に実家ではそうでした。
ただ、漠然と千歳飴が食べたいという思いはあったようです。
人は、誕生してから死に向かうまで、さまざまな節目があり、通過儀礼や伝統行事を経験していきます。
昨日は七夕でした。七夕に登場する織姫は、その名の通り裁縫の仕事を司り、彦星は農業に関わります。
本来は、これらの仕事の上達のための節供であったようです。
子供の頃は、年中行事の意味を深くは理解せず、言われるがまま行うことが多いと思います。
大人になって行事の意味を改めて考え、そこで初めて七五三とは、徳川綱吉の時代に関東から広まった意外と新しい行事であることを知ります。
祝日に住宅街を散歩していて、玄関前に日章旗を掲げている家を見かけました。
子供の頃は、よく見る風景でしたが、最近は珍しく感じます。
伝統行事や風習というものを見つめ、日々の生活を考えていきたいと思います。
係長(進路支援担当) 中村 周