今日の心がけ~職員のスピーチ~
離れていても
2020.07.03
世界一大きな生き物と言えば何が思い浮かぶでしょうか。
パッとイメージするのは鯨でしょう。
大型のシロナガスクジラは体長30メートルを超え、マンションでは10階ほどの高さにも相当します。
動物以外に目を向けると上には上がいます。
アメリカのオレゴン州で発見されたオニナラタケというキノコは世界最大の生物だといわれています。
総面積はおよそ10平方キロメートルで東京の台東区に匹敵します。
といっても、いわゆるキノコの「傘」が大きいわけではありません。
10平方キロメートルは菌糸の広がりです。
別の場所に生えているキノコが実は同じDNAを持っていたことから、地面の下で菌糸がつながっていることがわかりました。
そのため、一つの生命体だといわれているのです。
この話は離れていても、目には見えないつながりがあることを私たちに教えてくれているようです。
人間関係にも通じるところがあるかもしれません。
華やかな歴史を刻んでいるかにみえる人類は地球史上では一瞬の瞬きをする程度の時間でしかないようです。
生命創生から連綿と続く進化の中に我々はいます。
これから先も未来に向けて歩んでいくその過程においても、自分や生活、組織等で他とのかかわりに気づき、心がつながっていていれば幸福であろうと思います。
今日の心がけのとおり「見えないつながりに目を向け」ていきたいです。
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
以上
学生担当・子ども支援地域連携センター担当 奥貫