今日の心がけ~職員のスピーチ~
珍名さん
2020.06.15
漢字で「一」と書いて、「にのまえ(二の前)」と読む名字の人がいるそうです。
では、次の名字は何と読むでしょうか。
「九」「中」「隣」。それぞれ九さん(一字で九)、中さん(的の真ん中に当たり)、隣さん(隣は近し)と読むそうです。
こうした「珍名さん」を研究しているのが高信幸男さんです。高信さんは、珍しい名字の人がいると、実際に訪ねて、聞き取り調査を行っています。
最初に訪ねたのは、和歌山県の小鳥遊さんでした。もとは「高梨」だったのが、先祖が明治初期に名前を登録する際、「タカが無しなら小鳥が遊べる」として「小鳥遊」で届けたことを聞き、その柔軟な発想に驚いたといいます。
「名字は土地の風土や文化に根差している。大切な日本の文化だ」と語る高信さん。これまでに実際にあった「珍名さん」は、何と千人を超えるそうです。
本日、9月19日は苗字の日です。1870年のこの日、戸籍整理のため、一般市民も名字を持つことが許されたことが由来です。
今日は、名字の事を話してみませんか。思わぬ発見があるかもしれません。
今日の心がけ♦名前の由来を知りましょう
「珍しい名字」を調べたところ、調味料で使われる酢の「酢(す)さん」は、現在の富山県である、越中発祥とされている名字です。また、「煮雪(にゆき)」さんは、北海道にみられる名字で、酢さん、煮雪さん共に、全国でおよそ10人だそうです。
この珍しい名字もまた、土地の風土や文化に根差しているのだと思います。
埼玉純真短期大学は、開学の祖、初代理事長が、「気品・知性・奉仕の精神が備わった人こそ、純真な人である。」との理念を持ち、学び舎に集う学生たちにも「純真な人」になってほしいという願いから、大学名を「純真」と名付けました。
名字に限らず、会社名等、由来の意味を知ることは、その人の思いや願い、そして、理解することで、その名前を大切に感じることができます。
普段、何気なく使用している言葉や、呼びかける人の名前も、意味があることを知ると面白いかもしれません。
食堂 小川