今日の心がけ~職員のスピーチ~
歩の働き
2023.03.20
将棋の世界には『歩のない将棋は負け将棋』という格言があります。
一見最弱な歩の駒が、実は攻守ともによく働き、勝敗に関わる需要な役割を果たすという意味です。
入社したての新人の頃、〈雑用が多いなあ〉と思った経験がある人は、少なくないでしょう。
しかし、職場の業務は、全てが必要であり、重要な働きを担っています。
将棋に置いて、歩を働かせないと負け将棋になるように、些細な仕事を粗末に行うと、いずれどこかに綻びが現れます。
一見雑用のような仕事を、嫌々するか、心を込めて行うかによって、周囲に及ぼす影響も違ってくるでしょう。
重要な仕事は誰しもが慎重に取り組みます。
一方で、簡単な仕事はなおざりにされがちです。
丁寧に慎重にこなしてこそ、その後に違いが表れるのです。
そのような仕事であっても、今ここに集中して全力で取り組みましょう。
それが成功の秘訣といえるのです。
今日の心がけ:何事も心を込めて行いましょう。
会社の中では一見、商品企画や営業職といった部署が花形でありますが、どんな仕事もその部署だけで成り立つということはありえません。
華やかな存在の陰には、そうではない存在がいるから巧くいくのです。
大学という場所も形こそ違えども同じです。
もっとも花形は学生でしょうか。
勉強し実習を行い、学んだ成果が就職そして未来へとつながっていきます。教職員は裏方です。
彼女たちが日々成長できるように、時には厳しく、先達として多方面からボトムアップを図っていきます。
もうすぐ新入生が入学します。
我々先達が自分の一部のように考えていることや、些細なことでも、もしかすると、保育者のひなたちにとっては、とんでもなく巨大なことかもしれません。
2年経つとヒトはかなり変わります。最初の一歩から注意深く対応していきたいと考えます。
以上
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
進路支援担当 奥貫
そのとおりです。
どんな小さなものでも役に立たないものはありません。
機械でも、身体でも、職場でも同じです。
大きな仕事も小さな仕事が集まった結果です。
日頃、意識したことのない小指一本痛めただけで、動くことが不自由になります。
全てのモノはそれぞれ小さな部位の動きのハーモニーです。
球技だともっとはっきりとわかります。
WBCが賑わっていますが、ここにもポジションや打順があります。
すべての人が脚光を浴びる状態ではありません。
しかし、それぞれの力がうまく組み合ったところでチームとしての最大限の力となります。
雑草とおなじように雑務や雑用もありません。
それぞれにそれ自身が存在し、職場ならば重要な仕事なのです。
自然界はそのような目立たないモノの集合体バランスで成り立っています。
今、地球は温暖化などで危機的状態と言われていますが、まさにこのバランスの乱れからです。
ここにもあるように、些細なことを粗末にするとほころびが生じてくるのです。
本学も小さなことを大切にし、皆がそれぞれにバランスを保ちながら進んでいくことが重要です。
新入生、新2年生ともそれぞれに緊張しながら4月の新学期を迎えます。
学栄にとってはほとんどが分からないことでしょう。
些細なことも他人に尋ねなければ解決できないことだらけです。
そんな新入生や新2年生のどんな些細な質問にも我々教職員は丁寧に聴く耳を持ちましょう。
そして、できるだけ学生に分かるように詳細に答えてあげましょう。
このような細かなことから大きな未来が作られていきますからね。
藤田