今日の心がけ~職員のスピーチ~

雨の名前

2023.03.10

 梅雨の季節になりました。近年は異常気象が続き、予測不可能な局地的な大雨が「ゲリラ豪雨」という名で呼ばれています。
 日本人は、雨や風などの自然現象に季節の移ろいを繊細に感じ取って、様々な名前をつけてきました。
特に、恵みをもたらす雨の名前には、感心させられるものがあります。

 青葉に降り注ぐ恵みの雨を「翠雨」、
日照り続きの後に降る喜びの雨を「喜雨」、
草木を潤す、しとしととした雨を「甘雨」、
穀物の成長を促す雨を「穀雨」、などと表わします。
特定の日に降る雨にまで、名前があります。

 陰暦七月六日、七夕の前日に降る雨を「洗車雨」と呼びます。
彦星が織姫に会う時に乗る牛車を洗う雨のことです。
七夕に降る雨は、彦星と織姫が流す涙という意味で「隹涙雨」(なみだあめ)と呼びます。

 その時々の雨に、先人たちは名前を付けて、四季の風情を感じ取り、自然の営みに感謝していました。
私たちも、その生き方に学びたいものです。

今日の心がけ◆自然の恵みに感謝しましょう
         (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 日本語の美しさを感じさせる雨の種類を表す言葉は、雨が多い国に住んでいる私達の先人の感性がたくさんの雨の種類を生み出したそうです。
 桜の季節の桜雨や新緑の季節の青葉雨など季節と植物の関係する雨の種類が多くあり、調べてみると春の雨、夏の雨の種類は8種類ずつ、秋の雨と冬の雨の種類は7種類ずつの計30種類の名前があるそうです。

 日本は四季があり、米作りには夏の暑さと豊かな水が必要です。
そんな日本にには、昔から災害と恵みの両方をもたらす雨と付き合いながらくらしてきたために、雨に関する言葉が大変多いそうです。

 雨が降ると、じめじめとどんよりとした天気で、通勤や仕事に影響を与えることがあり、雨を嫌う人もいます。
しかし、雨が降らないと、水不足になり、作物も育ちません。雨は大切な恵みであり、私達の生活に欠かせないものです。
 雨のありがたみを心に留めて、自然の恵みである水に感謝し、日々の生活を過ごしたいと思います。

実習指導係 林


そうですね。
この雨を表現する言葉が300くらいあると聞いたことがあります。
また、色についてはそれ以上にあると言われています。

おの多くの言葉も四季がある自然に恵まれた環境の中で暮らしているから生まれたのでしょうか?
そうだとすれば緯度35度あたりの温帯に位置する地域に同じように多くの言葉が生れても不思議ではありません。
しかし、なぜ日本にこれだけの言葉が生まれたのでしょう。

考えてみると、「雨」をはじめとする自然を嫌なもの、困ったものと捉えるのではなく、楽しむものと捉えたのでしょうね。
このように捉えるためには「ゆとり」が必要です。
世の中が平和で安定している平安な時代だったから生まれたのでしょうね。

雨と聞くと「雨降って地固まる」「雨だれ石を穿つ」「晴耕雨読」などのことわざが浮かんできます。
暑さ寒さも晴れも雨も、あるがままの自然を楽しめるだけのゆとりを持った生活ができれば良いですね。
我々人間も自然の一部ですからね。

そのような意味でも日本は恵まれていた国だったといえますね。
ところが世界情勢の変化から、このような平安な日本が失われていきそうです。
未来の世界を担う子どもたちの保育・教育にあたる本学の学生はこの意味でも大いに期待されますね。

藤田

 

 

 

 

 

 

 

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