今日の心がけ~職員のスピーチ~
「人馬一体」
2023.02.27
宮城県北部に位置する涌谷町では、毎年四月に行われる桜まつりのメインイベントとして、東北輓馬球技大会を開催しています。
古くから農耕や運搬の手段として、人間と馬が共存してきたことが、大会のルーツです。
競技大会には、東北各地から力自慢の馬が集まります。
階級ごとに数百キロから一トン近くの土のうを積んだそりを引き、障害物のあるコースを走り、タイムを競います。
咲き誇る桜の下、人馬一体となって障害を乗り越え、熱戦を繰り広げる様に、観衆は惜しみない拍手を送ります。
時代の流れに伴って、物質の運搬方法が馬から車へと代わっていきました。
そうした変化の中で、古い伝統を伝え残すという意味も込められているのでしょう。
動物たちの力を借りて、困難を乗り越えてきた歴史を思い、様々なものに支えられて生活が出来ていることに感謝の念を持ちましょう。
今日の心がけ♦様々なもの働きに感謝しましょう
先日、皆さんは最近感謝していますか?といきなり質問されたらなんと答えますか?という記事を見ました。
忙しい日々の中で、ストレスを多く抱えがちな現代人は、ありがとうよりも、怒りを感じたり、不安を感じたりすることのほうが多いのでは?と感じます。
当たり前のように物や情報があふれた世の中で、知らず知らずのうちに感謝する心に鈍感になってしまっていると感じます。
その記事に、感謝する気持ちがもたらす三つの効果があると書いてありました。
①心身ともに健康になる
感謝する気持ちを探そうとする姿勢は、ネガティブな感情を遠ざけ心を穏やかにし、ストレス軽減に繋がるそうです。
②人間関係がスムーズになる
「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はいないはずです。
相手に対して感謝の気持ちは、お互いの良い面同士をつなぐことへと繋がるそうです。
③よく眠れる
最近とあるデータによると、寝る前の15分間に感謝の気持ちをノートに書くことでぐっすり質の良い睡眠がとれたという研究結果が出たそうです。
私の周りを見渡しても、どんなことにもまずありがとうという言葉が出てくる人は、とても魅力的な人間だと感じます。
食堂の仕事を通じ、学生にも感謝の気持ちを伝えていけたらと考えております。
その中で、少しでも学生から心を開いてくれる瞬間があるといいなという願いもあります。
難しいことかもしれませんが、今後も取り組んでいこうと思います。
食堂 荒井
輓馬大会は馬はどのように感じているのかはわかりませんが・・・気の毒になります。
このように人はいろいろな人や動物の見えない苦労のおかげで生活できているかもしれません。
エンジンが行きわたる前まで人類の長い歴の中で、馬や牛をはじめとして多くの動物が人間と生活を共にしてきました。
特に馬と牛は重要な動物で、南部馬で有名な岩手県の南部曲がり家は、馬を家族同様の扱いにしていました。
主屋と馬屋を棟続きにして、夏の暑さや冬の寒さから馬を守るような建て方です。
馬に対して家族同様に感謝の気持ちで接していたのでしょうね。
しかし、ことわざなどを見てみると馬や牛に対する感謝と逆の表現が多く見受けられます。
「馬に乗るまでは牛に乗れ」や「牛も千里、馬も千里」まだしも「牛に経文」「馬の耳に念仏」は如何なものでしょう。
身近に居すぎて感謝の気持ちが薄らいでいるのでしょうか。
人と人もともすれば、このようになりがちです。
「親しき仲にも礼儀あり」を忘れてはなりませんね。
職場で「おはようございます」から「それでは、また明日」まで、家庭で「おはよう」から「おやすみなさい」まで。
「信頼される保育者」を目指す本学の学生には、周囲のモノ、近しいモノなど全てに感謝の気持ちで接してもらいたいですね。
その前に、サポート役の教職員自らが、態度や行動で学生に示していきましょう。
藤田
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