今日の心がけ~職員のスピーチ~
「母親からの献身的な愛」
2023.02.27
八十歳を過ぎた一人暮らしの母親とは、遠く離れて暮らすFさん。
近くに住む弟夫婦が面倒を見ていますが、長男であるFさんは気がかりでなりません。
Fさんは、努めて電話をかけるようにしました。
元来心配性の母親は些細な事を気にしすぎ、物忘れもひどくなったせいか、同じ話を何度も繰り返します。
最初に辛抱強く話を聴いていたFさんも、次第に苛立ちが募ってきました。
母親に「そんなことまで心配しなくていいの。その話もう三回目だよ」などと、辛く当たってしまうことがよくありました。
しかし、電話が終わった後Fさんは〈ちゃんと聞いてあげればよかったな。同じ話でも初めて聞いたようにたいしょしてあげられたのでは〉と、切ない気持ちになるのです。
〈このままではいけない〉と深く感じたFさん。
振り返ってみると、母親から受けた数々の恩がよみがえってきます。
母親の献身的な愛情があっての今の自分であることに気づくことができたのです。
今日の心がけ♦親への感謝を深めましょう
私の母は、病気でもう亡くなっていますが、母親からの献身的な愛は、亡くなってからも続いていると感じます。
自分が子供を産み、母親となり日々、娘とのやり取りの中で、私自身が母親から受けた愛に改めて気づかされる場面が多々あります。
其の度に、親として子供に伝えなければいけない事は、注意を受けることはありましたが、、、
いつも寄り添い、見守り、支えてくれた母親だったと思います。
私は日々生活をしていていつも母親に問いかける自分がいます。
私は頑張れているのだろうか?
私は間違っていないのだろうか?
母が生きていたらどんな言葉をかけてくれているのか?と、考えます。
1人の子供の母親として、私の母のように、強く優しくたくましく、進んでいけるよう。
私が受けた愛情を娘に繋いでいけるよう。
母親に問いかける日々ではなく、母親に胸を張って大丈夫!もう大丈夫!!!といえるように、1日1日を大切に過ごしていきたいと思いました。
食堂 荒井
親はいつまでもお子どもを心配する存在ですね。
高齢になると同じことを繰り返し話すことは、新しい刺激が入ってこないからでしょうか。
また、新しいことを憶える記銘力が衰えてくるからでしょうか。
しかし、過去に経験したことなどは良く覚えています。
特に子供については小さい頃のことからよく覚えていますね。
新しい記憶を採り入れる短期記憶が衰えてくるのでなおさらです。
このようなことは生けるものすべてに当てはまることです。
このような自然の摂理を易しく受け止めていきたいものです。
レイモンドチャンドラー「優しくなければ生きていく資格がない」が浮かびます。
「あなたが親に対するように、子供はあなたに対するだろう。」と言われます。
上杉鷹山の「父母の恩は、山よりも高く、海よりも深い。この恩徳に報いることは到底できないが、せめてその万分の一だけでもと、力の限り努めることを孝行という。」
信頼される保育者を目指す本学の学生には、このような気持ちで物事に当たって欲しいですね。
藤田