今日の心がけ~職員のスピーチ~

正しい判断とは

2023.02.21

 中国、戦国時代の思想家、孟子の言葉に「良知」という言葉があります。
良知とは、人が本来持っている善悪を判断する力のことです。

 この誰もが持ち合わせている良知という判断力ですが、人は困難に直面すると、我が身可愛さのあまり判断を間違え、利己的な行動をとってしまうことがあります。
その結果、周囲から反感を買ってしまう場合もあるのです。

 A氏は、創業から五十年「内心の良知に問いかけ、良知に従い仕事をする」を心構えとし、幾多の苦難を乗り越えてきました。
氏は、この良知を活かした経営の大切さを次のように説きます。
 「会社の経営を健全に保つためには、利益が重要です。

しかし、それが自社のためだけを考えたもの、利己的なものであれば、収益は長続きしません。
そのためにも『良知』への問いかけが重要になるのです」困難な状況に陥った時こそ、利己的な考えにとらわれることなく、A氏のように先を見据えて、利他的な行動をとっていきたいものです。

今日の心がけ◆内心の良知に問いかけてみましょう
         (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 私達の心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。
自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。

 一方、利他の心で判断すると「人のため」という心ですので、周りの人皆が協力してくれます。
また視野も広くなるので、正しい判断ができます。

より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきだと思います。

 学生もいずれは、保育の仕事につきます。
余裕がないと、イライラしたり、周りのことが考えられなくなり、良い仕事が出来なくなってしまいます。
そうならない為にも常に心に余裕を持って、行動できる学生になってほしいと思います。

 私自身もどんな心境でも、常に冷静に判断し、後悔しないように落ち着いて行動できる自分になりたいと思います。

実習指導係 林


そうですね。

今もウクライナはじめ至る所で人々が苦しむ戦いが続いています。
人は生きたいがために懸命に努力をします。
それにも拘らず、どうして世の中にそれに反する争いが生じ続けるのでしょうね。

他を犠牲にし、滅ぼすことを善と考えられる状況とはどのようなものでしょう。
生きるために自身が所属する集団や所有を守り、拡大することが善と判断されるからでしょうか。
ここでは「相手と共に」を考えることのできない程の状況に追い詰められたからでしょうか。

空間的・物的・精神的な「ゆとり」がなくなった状況に置かれた場合に他を思いやる余裕はなくなるのでしょう。
他を排除してでも自身が生きようとする時点で、善悪の判断は入り混じるのでしょうね。
二宮尊徳の「天道と人道」(尊徳翁夜話)がヒントになります。
「天理に従えば・・・人道はヒトがヒトのために立てた理であり、穀物は善であり、雑草は悪である。」

やはり、自分自身に余裕を持たないと良い判断をすることが難しくなります。
そのためにも愛を基本に仕事にあたる本学の学生には学びや人との交流を通して「ゆとり」ある心を養って欲しいですね。
そのためにもサポート役である我々教職員自らが手本を示さなければなりませんね。
「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)の気持ちで生きていたいですね。

藤田

 

 

 

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