今日の心がけ~職員のスピーチ~

感謝の段階

2023.01.19

一口に「感謝」といっても、深度も、内容も、人によってまるで違います。
大まかにいえば、感謝には三つの段階があるようです。

恵まれていることに対して「ありかたい」と感じるのは、感謝の初級で、誰しも頷けるでしょう。
次に、目が見える、耳が聞こえる、口が利ける、手足が動く、空気が吸えるなど、日頃、普通にしていることを「ありかたい」と思う心で、中級の感謝です。

しかし、本当の感謝とは、苦しい環境に追い込まれた時に、〈ああ、これがよかった。こういう事態になって、自分はようやく一人前の人間になれるのだ、ありかたいなあ〉と思う心です。
これこそ感謝の上級といえましょう。
確かにこれは高い境地です。

しかし、起きてくることはすべて必要なことだと得心できれば、にっこり笑って受け止めることができるでしょう。
まずは笑顔をつくってみることです。
すると、その瞬間に、すべてが感謝に輝いてくるはずです。

今日の心がけ◆辛い時ほど笑ってみましよう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

12月に膝を骨折して、しばらく休みを取り、療養していました。
年の瀬の忙しい中、職場のみなさんには、仕事のこと、治療のこと、生活のこと、全てにおいてサポートしていただき、これこそ上級の感謝です。

親や兄弟にも心配を掛けてしまいましたが、仕事を離れて冷静に考えてみると、怪我そのものは良いことではありませんが、日頃から周りに支えられていることを改めて実感できる機会にもなりました。

年が明けて、新年のお便りをいただいていた際、私の小学生の頃の恩師が旅立っていたことの報を受けました。
10年前に再会して、その時の事を純真ブログに紹介したことがあります。
40年前、「熱中時代」というドラマが流行っていて、その主人公のような先生で、学校の場以外でも、子供たちの笑顔を求めて、積極的に行動される方でした。

卒業認定を意識するこの時期になると、先生方の学生への指導が慌しくなるような気がします。
学生にとっては、楽しいことだけではなく、悩みがあり、つまずきがあり、それを乗り越えて社会へ飛び出そうとしています。
そして、更に辛いことは続きますが。それでも、何十年経ち、純真生の頃の良い思い出として、笑ってほしいです。
学生には、そんな笑顔をつくれるよう、仕事をしていきたいと思います。

教務係・中村 周

そうですね。
「感謝ができる人は成長する人」と言われますね。
残念ながら感謝の気持ちや言葉が湧かない人もいることは現実です。
特に注意などされた場合に明らかです。

多くの人は「すみませんでした。今後注意します」との言葉を発すると思います。
「ご忠告(ご指摘)いただきありがとうございます。これからこのようなことのないよう十分に注意をいたします」と答えられる人は少ないかもしれません。
注意や忠告をするのはそれなりのリスク(相手から嫌われるなど)を負いながらでも相手のためを思ってのことです。
親や先生、上司、同僚、友達などかがそうです。
あかの他人はこのような危険を冒してまでも、このような注意や忠告をしてくれないでしょう。

何かいただきものをした折にも、その場でお礼は言えても、翌日にそのモノ(コト)の感想を交えてのお礼を言える人も多くはありません。
残念ながら、現代の日本は恵まれすぎています。
他人から自分にしてもらうことをアタリマエと感じているのかもしれません。
ですから、それがかなわなければ不平不満を相手だけでなく、広く世間にまき散らすといったことさえ起きています。
最初は「ありがとう」と言えたのが、何度もしてもらうと「アタリマエ」と感じ、してもらえないと「怒り」感じるとサイクルに陥らないように気をつけたいものです。

本学の学生は、感謝され、尊敬され、信頼される保育者を目指しています。
保育者になってもいつまでも素直に感謝の気持ちを表すことができると良いですね。
今も本学では「ありがとう」の言葉が飛び交っています。

藤田

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