今日の心がけ~職員のスピーチ~
ゴミ問題に一石
2021.10.08
I市では毎年、お盆の時期に夏祭りが行われます。
ここ数年、お祭りの実行委員のメンバーは、あることに悩んでいました。
それはゴミ問題です。
会場ではゴミの分別をお願いするのですが、燃えるものも、燃えないものも、ゴチャゴチャになって捨てられます。
ゴミ箱に入りきらないゴミが、山のように積まれるのがお決まりの光景でした。
そこで今年は、思い切ってゴミ箱を用意しないことにしました。
代わりに、お祭りに来た人にビニール袋を渡して、ゴミを持ち帰ってもらうのです。
ゴミ箱の撤去について、事前に自治会の役員会で、数回説明をしました。各家
庭には、お祭りの二カ月ほど前から回覧板で周知しました。
当日も、ビニール袋を渡す際に「ゴミは持ち帰ってくださいね」と声をかけていきました。
その結果、会場にはほとんどゴミが捨てられなかったのです。
実行委員会にとって、予想以上の結果でした。
「一度伝えればそれで良し」と思いがちですが、
伝える側に工夫と努力があれば伝わることを身をもって体験したのです。
今日のこころがけ◆伝える工夫と努力をしていきましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
ゴミの問題は公共の場では同様のことがよくあるかと思います。
本学でも、行事の際に最終的にこちらで分別しなおさなくてはならないこともありました。
ただ、この話のようにやり方を工夫することで改善できるものもたくさんあると思います。
ゴミに限らず、何かを他者にしてほしい時を考えると、まずは対象者に必ず伝えられる方法を考え、また、伝え漏れがないようにします。
そして、内容が重要なことであればリマインドしたり、注意が必要な対象者を確認しておきます。
学生であれば集会等で全体に周知し、それと同時に期日まで掲示をしておく方法をよくします。
また、関係する授業の中でも伝えてもらったりもします。
何か問題を感じた時や、新たなやり方に変える時は特に、一度伝えるだけではなく、回数を増やしたり、伝える方法をよく考えることが大切です。
相手がこちらの願う通り行動するようにこちらができる工夫は努力していかなければならないと改めて思いました。
教務係 相馬