今日の心がけ~職員のスピーチ~
雨はどこから?
2021.08.04
雨が降り続く六月のある日、Uさんは、幼稚園児の娘に
「雨の水はどこに貯まっていて、どうしてこんなに降ってくるの?」と質問されました。
一瞬、「梅雨だからだよ」と二言で済まそうとしましたが、
娘からの素直な疑問を前に、〈どう説明したらよいだろう〉と答えに窮してしまいました。
Uさんの娘は、成長と共に降雨の仕組みを学ぶでしょう。
しかし、私たちも当たり前のことに「なぜだろう」と目を向ける感性を大切にしたいものです。
「太陽は東から昇る」「四季は巡り、それに合わせて植物が成長する」などは、それぞれ科学的な根拠はあります。
しかし、人間が誕生する遥か昔から繰り返される自然現象は、考えてみれば不思議なものです。
大人になるほど、理屈や常識で物事を考えることが多くなりますが、時には、子供のような素直な感性で世界を見回してみると、新たな発見があるものです。
今抱えている難題を解決するヒントが見えてくるかもしれません。
今日一日、一つでも多くの「なぜだろう?」を探してみてはいかがでしょう。
今日の心かげ◆常識を疑ってみましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
子どもが2.3歳の時、「なんで?」「どうして?」と気になったことを何度も聞いてきたことがありました。
Uさんのように私も簡単に説明を済ませていました。
今となっては、疑問に思ったことを真剣に答えてあげなかったのだろうと後悔しています。
最近では、スマホ1台あれば、世の中の様々な情報を簡単に入手することができますが、その情報が必ずしも合っているとは限りません。
当たり前と言われていることを疑ってみて、少しでも何か引っかかることがあった時には、きちんと自分の頭で考えることが重要だと思います。
そうすることで、今までと少し違った見え方や発見があるかもしれません。
子ども達は夏休みです。この休みを利用して、疑問に思ったことを親子でじっくり調べてみたいと思います。
学生には、実習や就職した時に子どもが疑問に思った事、「どうして?」「なんで?」を大事に受け止めて、一緒に考えられる保育者になって欲しいと思います。
実習指導係 林