今日の心がけ~職員のスピーチ~

自社製品に惚れ込む

2021.08.04

二十代前半だったN氏が、地域の進学塾にコピー機の飛び込み営業に行くと、すでに競合他社の最新機器をお試しで使用していました。
「うちの新しい機械を1週間使ってみてください」と伝えると、対応にあたった塾長は「タダならいいよ」と了承し、貸し出すことになりました。

その日からN氏は、1日に3回訪問し、「絶対に紙詰まりするなよ。がんばれよ」と機械に語りかけながら、布ウエスで磨き続けました。
しかし、1週間後、塾長から「今回は他社の機器を使いたい」と断られてしまったのです。

N氏があきらめかけたその時です。
5人の女子職員が立ち上がり「塾長、Nさんは毎日ぶつぶつ機械に何かをつぶやきながら磨いていました。このコピー機をぜひ導入してください」と力説し、塾長を説得するという奇跡が起こりました。

N氏は「おまえがちゃんと動いてくれたから」と機械に抱きついて号泣しました。
三十余年後の現在、OA機器を取り扱う経営者となったN氏は、「物は生きているからこそ、惚れ込んでお勧めしよう」と、営業魂を社員に伝えています。

今日の心がけ◆製品に愛情を込めましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

業者との取引きは、入札制を導入していたり、縁故で親しい業者へ頼んでいたりと、簡単には営業に踏み込めないケースが多々あるかと思います。

同様の商品であっても、競い合って良い物を作り、クオリティに差を感じさせない場合、あとは売り込み方次第ですが、その前に、今、販売しようしている商品を好きか、これは重要なキーワードです。

趣味の領域で、例えば大好きな自動車やお気に入りの飲食店など、友人が興味を示したとき、自分が好きであるが故、実感や体験を基に、良さをアピールします。
仕事もそれと同じことで、どう売るかを考える前に、その商品をいかに自分が気に入り、良い物であるという確信を持って説明することで説得力が生まれ、相手にその思いが伝わり、成果を収める可能性が高まります。

奇跡は必ず生まれるとは限りません。
ただ、学生に面倒くさそうに接するのと、愛情を持って常にウェルカムの姿勢で臨むのとは大違いです。
正した姿勢の積み重ねの先には、物事を成功に導くベクトルがあるのかと思います。

係長(学生係) 中村 周

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