今日の心がけ~職員のスピーチ~
母の笑顔
2021.07.05
久しぶりに実家に帰省したSさん。
外出する際、母が「いってらっしゃい」と玄関まで見送ってくれました。
その瞬間、ふと十年前のことを思い出しました。
当時Sさんは中学生でした。ある朝、家を出ようとすると、母親が玄関までやってきて、「いってらっしゃい」と、笑顔で握手を求めてきました。
その頃は反抗期で、朝から母親と握手をするなど、とても恥ずかしくてできません。
Sさんは握手を拒否し、家を出ました。
翌朝、また母親が玄関までやってきて、笑顔で手を差し出してきます。
昨日同様、その日も握手を拒否しました。
その後、このやりとりは、ほぼ毎日続きました。
五ヵ月経ったある日の朝、何を思ったのか、Sさんから手を出し、母親に握手を求めたのです。
改めて当時を振り返って、息子から拒否されても、笑顔でやり続けた母の偉大さを感じました。
そして、すぐにうまくいかなくても、諦めることなく、笑顔でやり続けることが物事を成就させる秘訣だと思ったのでした。
今日の心がけ◆諦めずに続けましよう
(「職場の教養」社団法人倫理研究所より)
やり続けることのできる人は、飽き性の私にとって少々ハードルが高いことのように思ってしまいました。
このお話にもあるように、思春期に親との握手は、恥ずかしい気持ちになるのは誰しもが通る道かも知れません。
しかし、母親が子どもへ笑顔で握手を求める行為は、子どもとのコミュニケーションをどう取ろうか、考えた末の行動なのだと思いました。
だとするならば自分の軸をもち、家庭を大切にしながら大人になることの魅力を伝えているように感じます。
コロナ流行で、思うように人に会えない行きたいところに行けない今、
「親孝行はできる時にしておくこと」「会いたいと思う人には会っておくこと」という言葉を私もより大切にしようと思います。
大人になった今だからこそ、自分を育ててくれた両親に対する感謝する気持ちを持てるようになりました。
入試広報 荒井