今日の心がけ~職員のスピーチ~
防災訓練
2023.07.11
ここ数年、日本では大規模な災害が多く発生し、防災意識が高まりつつあります。
水や非常食の備蓄、避難訓練や防災訓練などに参加することは大切です。
マンション住まいのTさんは、毎年九月、管理組合が主催する防災訓練に必ず参加しています。
十数年前、そのきっかけとなる出来事がありました。
防災訓練から一週間が過ぎたある日のことです。
その日Tさんは、仕事を早く切り上げて帰宅していました。すると突然、マンションの非常ベルが鳴り響きました。
咄嗟に消火器を手に取り、火元の部屋へ急行したTさん。
防災訓練で習った通り、安全ピンを抜き、ホースを持ち、レバーを握り、燃え上がる天ぷら鍋へ消火器を放射し、大事に至る前に消火することができました。
防災訓練での消火器の実習が活かされたことで、Tさんは、〈防災訓練には毎年、参加しよう〉と心に決めたのです。
〈訓練だから〉ではなく、いざという時の備えとして訓練を捉えたいものです。
職場でも家庭でも、万が一の場合はその経験が必ず役に立つはずです
今日の心がけ◆防災の意識を高めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
災害はいつ起こるかわかりません。
突然のことでも、落ち着いた対応ができるように、訓練を通して日頃から備えておく必要があると思います。
地震や台風、大雨による土砂崩れや洪水、または、大雪など…自然災害は急に起こりえます。
ニュースなどで被害状況を知った時には、自分のいる場所は安全なのか不安な気持ちで慎重になったりもします。
しかし、日々の生活に追われいつしか緊張も緩み、防災に対する気持ちも薄れてしまっていることを反省します。
「備えあれば憂いなし」というように、突然の災害時に冷静で的確な判断と行動がとれるように訓練することが大切だと思います。
保育士を目指す本学の学生にとっても、災害時だけではなく、子どもたちの安全確保ともしもの時には被害を最小限に抑えられるよう、しっかり学んで欲しいです。
たった一つの命を守るために、大事なことより、一人ひとりの心がけで日頃から防災に対する意識を高めておくよう、心の準備が必要であると改めて思いました。
実習指導係 栗原
そうですね。
寺田寅彦博士の「天災は忘れた頃にやってくる」は常に浮かんでくる言葉ですね。
大津波のことでは、濱口儀兵衛の適切な行動は物語「稲むらの火」として災害に対する対応方法を教えてくれます。
物事が起こる前に「備えあれば憂いなし」と防災訓練を通して日頃から災害に備えることができると良いですね。
しかし、人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」などの言葉のとおり、すぐに忘れてしまう傾向があります。
災害のような大きなことでなくても人は常にこのことを経験します。
飲み過ぎや食べ過ぎで「もう2度とやらないぞ」と思ったり、試験では「今度こそ前からきちんと勉強して」と思ったり。
しかし、これらができたためしはないに等しいと言えます。
毎年、各地で起きている水害やがけ崩れなど自然災害も「明日は我が身」として捉えることは難しいのですね。
このような出来事をテレビで見るたびに「どうして前もって対策を・・・」と口にしますが、自らを振り返ると難しいものです。
将来、子ども命を預かる職業に就く本学の学生は防災意識を高めるためにも訓練に真剣に取り組んで欲しいですね。
「何から、何を、どのようにして」守るかを考えた行動を常に意識して欲しいですね。
それも我々教職員が自らの行動で学生に示していくことからだと思います。
藤田