今日の心がけ~職員のスピーチ~
食は命のもと
2021.03.09
「ラーメンが好き」「西瓜のにおいが苦手」「子供が好き嫌いをして困る」「昔は嫌いだった
茗荷が今は大好物」など、食べ物の好き嫌いに関する話は、日常よく聞かれます。
日本の食生活は豊かになったといわれています。その反面、世界最大の農産物輸入国であり、
主要先進国の中で、食料自給率が四十パーセントを切っているのは日本だけです。
食料の大半を諸外国に頼っているのが現状です。
K子さんは小学生の頃、祖母に「食べる前にどうして『いただきます』って言うかわかる?」と、
聞かれたことがあります。祖母は「野菜、肉、魚、果物は皆生きていたの。その命をいただくからだよ」と
教えてくれました。 動物や植物の命をいただいて、自分の命があることを知ったK子さんは、それ以来、
食べ物の好き嫌いをしないように心がけました。
生き物の命だけではありません。様々な国から食べ物をいただいて、今の豊かな食生活が成り立っている
ことを忘れずにいたいものです。
今日の心がけ: 感謝をもって食事をいただきましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉は食事の前や後の単なる挨拶ではなく、食事ができることが
当たり前ではないということ、また、命をいただいて、その命を自分の命へと繋げるという感謝の言葉だと
思います。
自給自足とは全く逆で、365日24時間いつでもどこでも食材が手に入り、食に関する選択肢が溢れている便利
すぎる今を生きている私たちは、恐らく生きるために本当に必要なものが体によい食材というものがわからなく
なってきているのではと考えます。
結果、この豊かすぎる食生活が病へと導き、命さえ脅かしています。題名のとおり、”食は命のもと”。
つまり、食事で人生が決まると言っても過言ではありません。
20代の食いしん坊の頃の私を振り返ると食べるために生きているといった食生活だったと思います。
そして、年齢を重ねた今となっては、これからの日々を元気生きるために一つ一つ全ての大切な命に
感謝して、大事にその命をいただき、自分の人生に繋げていきたいと思いました。
実習指導担当 栗原