今日の心がけ~職員のスピーチ~
世に雑用はない
2023.05.11
燦々と降り注ぐ陽光に、能仁茂草が勢いを増して伸びる季節です。
無数に生い茂る野草をひとまとめにして「雑草」という言葉で表すことがあります。
しかし、野草には当然個々の名前があり、自然界での役割も様々です。
同じ「雑」という感じを用いる言葉に「雑用」があります。
コピー取りや手紙の投函といった、細々した仕事をまとめた呼称です。
誰でもできそうな仕事で、大きな責任を伴うことが少なく、結果も見えにくいためか、雑用と呼ばれる仕事は軽視されがちです。
しかし、一つ一つの仕事を考えてみると、書類のコピーはそれがなければ会議ができません。
また、手紙をポストに入れることを忘れてしまえば、先方との連絡が滞ってしまうことになりかねないでしょう。
例え簡単な幼児に思えても、それらには必ず意味があり、その時その場に必要とされている大切な仕事なのです。
小さな仕事でも雑用と思わず、心をこめて取り組みたいものです。
今日の心がけ:どのような仕事にも力を尽くしましょう
雑草と言われる草は、その蔓延り方やどこでも生えるという傍若無人さから嫌われ、時には高濃度の毒薬を撒かれたり踏まれたりとまさに踏んだり蹴ったりである。
しかし、散々な目に遭っても、数日もたてば見事に復活を遂げる、まさに不思議な生命力を持っている。
これに例えてか人間社会では、雑草魂に代表されるように、良い意味で使われることは枚挙に暇がない。
堅固な城も土台の石が脆かったり建てる場所が沼地だったりすれば、どんどん崩れていってしまうであろう。
今日の話は、取るに足らぬことを雑に疎かにすれば足元をすくわれるという教訓が詰まったものであった。
昔日の木下藤吉郎などは、雑用をしっかりとおこなったことで(土台を築いたことで)頭角を現すことができたのだと思われる。
学生においても、基礎(勉強・実習)をせねば応用(就職・その後)はできない。
進路支援においてはこれからも小さい事柄をきちんと行えるようにさせたいと考える。
以上
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
進路支援担当 奥貫
そうですね。
「雑」はいろいろと「入り混じった」という意味を持ちます。
英語の”miscellaneous”も「混合、多様」という意味です。
まさに現代社会を表している言葉でしょうか?
「雑」といえば牧野富太郎博士の言葉とされる「雑草という草はない」が思い出されます。
今、NHKで朝のドラマで放映されていいるようです(時間的に見ることができないが)。
確かにそのとおりですが・・・。
「雑用」も様々な仕事という意味であって、決して疎かな扱いをしてはなりません。
「子供(子ども)」や「友達(友だち)」も「供」「達」の字源を見ていくと同じように考えていかなければなりません。
「いろいろな人や物事が集まった」と考えて、ひとつ一つ見ていくとそれぞれに個があり意味があるものであることが分かります。
ですから、一つひとつを個と考えて大切なものとして扱う必要がります。
信頼される保育者を目指す本学の学生にとっては、この小さな一つひとつ、ひとり一人に充分に心を配らなければなりません。
そのためにも学生をサポートする我々が学生ひとり一人に充分な対応をする必要がありますね。
藤田