今日の心がけ~職員のスピーチ~
大切な無くし物
2020.06.29
Mさんの妻は、探し物をするのが日課になってしまいました。
慌てる妻の姿を、Mさんは〈しまうところを決めておけば、無くなるはずがない〉と、冷ややかに見ていました。
結婚して以来、保険証を病院の駐車場で落としたり、食事をした店にメガネを忘れてきたり、定期券を駅で落としたりと枚挙に暇がありません。
一方Mさんは、妻の行動を反面教師として、慎重にものを扱っていました。
ところがある日、結婚指輪を外した拍子に、無くしてしまったのです。
思い当たるところを探し回りましたが、どこにも見つかりません。
購入した店に、同じ物を作れるかどうか問い合わせたところ、作れるとの返答でした。Mさんは、ホッと胸をなでおろしました。
再度、指輪を作ることを妻に話すと、
「今は作らなくてもいいですよ。十年経った時に、幸せの証として、お揃いで指輪を作りましょう」と言われたのです。
Mさんはこの言葉を聞いて、熱いものが込み上げてくるのを感じました。
今日の心がけ◆家族の良いところを見ましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私も落とすことは少ないですが、物を置き忘れることはよくあります。
忙しい状況で、どうしたか記憶があやふやになってしまったり、
別のことが発生してしまい、いつもの場所ではないところに置いてしまったりします。
大切なものであれば特に、落ち着いて扱い、適宜確認をすることが必要だと思います。
しかし、こういった事態になっても、責めたりするのではなく、
今後の改善や前向きになれるような言葉をかけてくれる人がいるのはありがたいし、素敵な関係だと思います。
家族でも職場でも、振り返るといろんな場面でそのようにしてくれた人はたくさんいます。
あらためて感謝し、自分もそうありたいと思いました。
教務係 相馬