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7月27日紙芝居

7月27日、私の担当する授業「児童家庭福祉」の講義の一環と、
市民公開講座とをかね、漫画家・イラストレーターで紙芝居師の
ゴロ画伯こと松村宏先生をお招きして、「心の紙芝居」の上演を行っていただきました。

ゴロ画伯は筑紫哲也氏のNEWS23でニュース・アニメを制作なさったり、
「どろろ」(塩田明彦監督 2007年)「おくりびと」(滝田洋二郎監督 2008年)
などの映画の絵コンテを担当なさったりと大活躍の漫画家で、
最近では紙芝居師として爆笑エンターテイメント、まちおこし、
心の病気対策の3つをテーマに各地で上演活動をなさっています。

今回は、氏が新しく開発した「エレキ紙芝居」を駆使しての、
「残念なテスト」(ホントにあった生徒の珍回答)
「愉快な奥さん」(ありがちな失敗談)
という作品で会場中を爆笑の渦に巻き込んでのスタートです。

そして、
「冷たい炎」(不眠をひきおこすマイナス感情とは?幸せに生きるコツとは?)
「二匹のドラゴン」(心の病気とはなにか ウツや不眠防止の瞑想トレーニング)
という2つの作品から、人の心に迫り、幸せに生きる道を考えました。

そして、前半の最後には、認知症の母親を在宅介護して
見送りをしたゴロ画伯の体験談をもとにしたお話し 「ねむり姫」の上演です。
このときには会場中が静まりかえり、市民の方も学生も暖かい気持ちで
胸がいっぱいになっているようでした。

休憩後には、自殺願望の女の子とリストラおじさんの心の交流のドラマ
「キンモクセイの薫るころ」の上演です。
この作品には、本学・小澤先生のご子息他、上野学園大学で
フルート・サックス・ピアノを学んでおられる3人の学生のみなさんに
生演奏の伴奏をしていただきました。
当日朝、はじめて顔合わせをしたとは思えない、時にはしんみりしたり、
時には怖さにどきどきしたりと、物語の内容を迫真を持って伝えるすばらしい
コラボレーションとなりました。

「児童家庭福祉」の授業は、全ての子どもたちに幸せを保障するためには
どうしたらよいのかを考える時間です。
人間の心や、人と人の幸せな関係について紙芝居という方法で
伝えるゴロ画伯の上演は学生たちの心をうち、保育士・幼稚園教諭となる自分たちの
これからを考えるにとどまらず、若い世代の学生に自分自身の心のあり方や
生きることまで深く考える、良い時間をいただいたようです。

こども学科講師 齋藤 史夫

 

7月27日紙芝居

2013.07.30

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