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先輩の授業

今年も卒業生の特別講義に五霞幼稚園から
岡安美智子先生が来てくださいました。

      

岡安先生は本学こども学科の卒業生です。
先輩から後輩へその経験に基づいたお話をしていただき、
幼児教育者として、社会人として、
女性としてのお手本を目の前にして、その生き方を学ぼうというものです。
 
現役学生たちは1年生ということもあり、
先生の眼からの現場を見る機会はありません。
目の前で話をしてくれる先輩も自分と同じ教室で学んだということもあり、
その眼、その耳は研ぎ澄まされ、
すべてを吸収しようという強い意志がその顔に現れていました。

      

その学生達は岡安先生の指導で「幼稚園の先生」を積極的に演じてくれました。

     
 
こんなとき
教師はなんて素晴らしい職業なのか」と強く感じ、
感謝の気持ちで一杯になります。
「あのときのあの学生」が「今は、こんな素晴らしい先生(大人)になって・・・」と
毎年多くの卒業生達のその成長に感動できるのですから。
 
「卒園式の時にはいつも涙が出て仕方がないのよね。
入園の時に泣きじゃくっていたあの子が、卒園の時にはこんなに大きな声で、
元気にキリっとして・・・と思った瞬間、
3年間の成長の姿がまるで映画を見ているように流れ、思わず涙になってしまいます」と
先輩は話してくれました。
 
大学教員も同じです。
短大2年という短い時間ではありますが、本学の教員も同じことを感じ、
卒業式にはその成長に涙を流し、職場での活躍の様子を聞くたびに喜びを感じています。
卒業生からこんな手紙をもらえるのも教員の「幸せの特権」かもしれません。

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私は先生から多くのことを学びました。
職場は先生の教えの通りで 私は自信をもって働いています。
上司からは、「安藤さんに頼むと速い!!」と必ず言ってもらえます。
でも、これは先生が『ゼミ』で 教えてくれたとおりのことですよね!
やっぱり、仕事は“追いかける”につきますよね。
私は本当にたくさんの事を学んで、すべてが 仕事で活かされていると感じます。
先生の教えは私たち学生にとって、「一生物(いっしょうもの)」だから。
学生達が先生のような先生に育ってくれたら本当に嬉しいなって思います。
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今年も昨日からオープンキャンパスが始まり、高校生と保護者がお見えでした。
この高校生も3年後には保育所や幼稚園の先生になって、
子どもたちの前に立つのでしょう。
しっかりと勉強をして良い幼児教育者になってくださいね、
先生ってほんとうに素晴らしい職業だからね、と思わず声をかけたくなりました。
 
卒業生が幼児教育者として、それぞれの職場で輝いて、
逞しく成長している姿が見られることは、われわれ教員にとって
これほど嬉しいことはありません。
その卒業生が、後輩である学生達に「先生という職業の素晴らしさ」を
伝えていただけることは、後輩の現役学生にとっても
これほど役立つことはないでしょう。

      

このような素晴らしい機会がもっともっと増えるように
「卒業生による後輩のための科目」を設けたいと考えています。

学長 藤田利久

五霞幼稚園

先輩の授業

2011.05.29

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