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「見えることって当たり前でない」

 11月3日(火)文化の日も、本学では平常の授業があります。

この日の「特別支援教育」の授業では、アイマスクを付け、白杖を使い、

大学内で歩行体験を行いました。

 「見えないって、こんなに大変なの!」という思いを抱きながら

一歩一歩足下を確かめながら、学生たちはこわごわと歩いていました。

二人一組になり、歩行する人と障害物の注意や歩行の方向を指し示す人になり、

協力して歩行体験を行いました。

 目の不自由な人の気持ちを体験的に理解し、支援の在り方をひとり一人が

自分のこととして考えさせられる授業となりました。

目の不自由な人になって驚いたり、怖かったり、

また晴眼者として目の不自由な人のためにうまく説明できず、

説明の難しさを感じたりしていました。

 

以下、学生の感じた声です。

 

「実際にアイマスクをして杖を使い学内を歩きました。

いつも見えているのに、見えないので怖かったです。

「ストレスがとってもたまるな!」と思いました。

そんな中、声をかけてもらい安心できたし、

杖が重要な役割をしていることが分かりました。」 姉崎 佐和子

 

「手を離したら自分が今どこにいるのか分からず

動くことができなくなりました。

杖だけで歩いている人はすごいことだと思いました。」 石内 瑠奈

 

「・・・いつもより音がよく聞こえました。

日の暖かさや風の寒さも敏感に感じ取ることができました。

白杖を持った人に指示するのも難しかったです。

時計の10分の方向!、右90度!、左へ!

具体的な声は良かったと思いました。」       岡山 あみ

 

「普通に見えていることが当たり前でないことが分かりました。

見えていることがこんなにも素晴らしいなんて!・・・

目を大事にしていきたいと思いました。

もし、見えなくなったら私は生きられるのかな?と

考えさせられました。

白杖を使っている人はすごいと思いました。」 須藤 綾彩

 

「・・・白杖を使って歩くのは勇気のいることです。

私は、階段がとくに怖かったです。

アイマスクをはずした時の安心感がすごかったです。

良い体験になりました。」         角屋 美咲

 

「とっても怖くて一歩を踏み出すのが恐怖でした。

少しでも何かに触れるとパートナーの助言なしでは

進むことが出来ませんでした。

目が見えるってこんなにも幸せなことなんだと

改めて感じました。」           土屋 玲奈

            

「見えることって当たり前でない」

2015.11.09

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