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先輩先生の授業

「教育原理」(担当 藤田学長)の授業に、7月14日(木)に毎年恒例の「先輩先生」として、本学を卒業し、現在は五霞幼稚園・保育園学年主任として活躍中の和田都先生が来てくれました。

1年生は9月に入ると間もなく初めての実習「幼稚園観察実習」が始まります。
初めての実習になりますので、不安や心配を抱えている学生も多い中、幼稚園・保育園での教育とは、保育者としてどうあるべきかから始まり、「実習ではどうしたらよいか」、「望ましい実習生」など現場担当者の立場からいろいろとお話しをいただきました。

(望ましい実習生の姿勢)

・挨拶は基本中の基本(笑顔で、いつでも、誰にも、大きな声で、明るい声で)です。

日常的な挨拶はもちろんですが、もしクラスが変わることになったら、
それまでのクラスの先生と翌日から入るクラスの先生にきちんと挨拶をする。

・実習生として積極的に行動する(紙芝居や手遊びなどチャンスは自ら掴む)。

大学で友達の前で演じるのと実際に子どもたちの前で演じるのは違うため、
させてもらえる機会があればどんどんやるとよい(そのためにも準備を周到に)。

・実習とは何のためかを認識して臨む(見ているだけではなく、率先して動く)。

観察実習だからとただボンヤリと見ているだけの実習生もときどき見かけるが、
体操の時は一緒にやる、子どもたちとも関わりを持つなどなど、担当の先生に
言われなくても、自分自身で状況を見て動いたり、何をすればよいか分からない時は
先生に積極的に尋ねて、行動することが大切である。

・掃除も保育者としては基本中の基本であることを認識して行う。

子どもたちと遊ぶだけでなく、保育環境を整えるためにも掃除もしっかりやるように
して欲しい。これまでの実習生を見ていると掃除がきちんとできる人は実習ノートも
きちんとできている傾向がある。
これは私が授業に参加して聞いた中のほんの一部ですが、このようなお話があり、
学生は一生懸命に耳を傾け、メモを取っていました。

また、五霞幼稚園・保育園の様子をDVDで見せていただいたことで、保育園・幼稚園の
子どもたちや先生の姿に、実習のイメージが少しは湧いたのではないでしょうか。
(質問タイムの一部から)

授業の最後の質問タイムでは学生から多くの質問が出され、和田先生にはその質問にも、
ひとつ一つご自身の体験を交え、丁寧にお答えいただきました。
・紙芝居は持っていった方が良いですか?

ほとんどの園では絵本や紙芝居を完備しているので、それを使用できるでしょう。
ただ自分で用意しておいた方が良いと思うものがあれば持って行ってもよいでしょう。
絵本や紙芝居は季節感のもの、例えば夏だとお化けは反応がいいと言うように。
紙芝居は年少クラスは8場面、年中・年長クラスは12場面が適していると思います。
・ピアノが苦手ですが、どうしたら良いですか?

私も大学に入ってからピアノを触ったので得意ではありませんでした。
しかし、就職してからも練習しましたので今では強くはありません。
実習でもピアノの弾き歌いなどをやって下さいと言われる場合もありますので
季節に合わせた曲なども何曲か練習しておいた方が良いでしょう。
就職試験でもピアノがある園がほとんどなので、簡単なものからでも良いので
学生時代にしっかりと練習してレパートリーは増やしておいた方がいいでしょう。
就職直前や始まってからではなかなか間に合わせることができないので、出来る限り
1年生のうちから休み時間も利用しながら練習しておいた方が良いと思いますよ。
・仕事をしていてつらいことはありますか?

就職して1年目の時は実習園ではなかった。幼稚園の1日の流れや様子がわからず、
自分自身でいっぱいいっぱいになってしまったことです。この時、 1 2年上の先輩に
尋ねることによってかなり楽になりました。
1年目の先生だと保護者も不安が多く、信頼関係が築けていないため、
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)がきちんとできていないとクレームにつながることもありました。
ですから、どんな些細なことでも何かあれば、上司と相談して保護者に連絡をするようにしています。
しかし、 2年目、3年目になるに従って、子供と接する楽しさの方がはるかに大きく
毎日、楽しく子どもの成長を見守っていくことができます。
幼児教育はやはり楽しいです。

実際に働いている先生のお話は、学生にとってとても参考になる内容だったと思います。
和田先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。

1年生のみなさん、9月からの実習にがんばって行ってきてくださいね。
教務係 相馬

先輩先生の授業

2016.07.15

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