平成22年度卒業生75名が、4ヶ月遅れの7月30日（土）に熊谷市にあるホテルガーデンパレスで「第27回学位授与式」と「卒業を祝う会」を行いました。本来であれば、3月12日（土）に本学体育館で卒業式を行い、ホテルガーデンパレスで卒業を祝う会が実施されるはずでした。まさにその卒業式の予行演習を行っている最中に東日本大震災が起こりました。
　その後卒業式は一旦中止となり、4月からそれぞれの職場で新しいスタートを切ることになりました。しかし、「一生に一度しかない卒業式だし、人生の節目として卒業式を行おう」と教職員で話し合いを重ね、今回の卒業式に代わる「学位授与式」と「卒業を祝う会」の実施にこぎつけました。

　「学位授与式」には、仕事の都合で出席できない卒業生も数名を除きほぼ全員が出席しました。通常の卒業式では代表学生だけが学位記を受け取りますが、今回に限っては、ゼミ担当の教員から一人ひとりに学位記を手渡すことができ、出席者は教職員と保護者のみではありましたが、純真らしいアットホームな雰囲気で、思い出に残る式となりました。
　「卒業を祝う会」では、先生や友だちに会うのは震災以来という卒業生も少なくなく、4月からそれぞれの職場での様子を友だち同士で話したり、久しぶりに再会した先生と2年間の思い出を語り合ったりして、とても楽しい会となりました。
　本当にあっという間に楽しい時間が過ぎてしまいましたが、一人ひとりが純真の卒業生としての誇りと思い出を胸に、またそれぞれの場所で活躍することを教職員一同、応援しています。

（文責：学生部長 髙橋 努／進路支援部長 安倍大輔）