花を育てること&子どもを育てることに関連した画像

花を育てること&子どもを育てること

本日、高校生の受験動向と説明のために
本学にお見えになった方とお話しました。

教育…本学が保育士や幼稚園教諭そして小学校教諭の養成をしていることから、
幼児教育が中心話題となりました。

その方は家庭菜園で野菜を育てていらっしゃって、
菜園の先生から、
『野菜に水をやりすぎると、自分で水を吸い取ろうとしなくなるので
やらないくらいが良い。やらないほうが美味しく育つ』
と言われたそうです。
「まさに子どもに何でも与えてしまうと、
自分で何もやらなくなってしまうのと同じですね」と
野菜作りと幼児教育を関連づけて、相山さんは話してくれました。

そのとおりです。
植物は根が命です。
茎や幹がスックと立ち、美しい花が咲くのも、美味しい実がなるのも、
すべて根がしっかりして、土から養分を自ら吸収しているからなのです。
この根の部分は、まさに幼児期のしっかりとした教育です。
しっかりとこの根を張らせるためには、
この時期に「いかに、どのように、どの程度に」水やりなどの手をかけるかが重要です。
幼児期に子どもに「いかに、どのように、どの程度に」心をかけるかです。
根さえ十分に育ってさえくれれば、その後は自分自身でいろいろと必要なものを
十分に吸収していこうと根を伸ばし、
より多くのものを吸収できるようになりますからね。

  学修棟入口の鉢花 シューズボックス前の鉢花 回廊の鉢花 

しかし、どんなに大きく育っていても手をかけなければならない場合もあります。
それは、植物を違った場所に植え替えしたときなど、
違った土(環境)に移したときです。
子どもが、新入学・転校・転居などで、違った文化(環境)に移ったときです。
土(環境)に馴染むまでは、水やりなどで精一杯手をかけなければなりません
子どもも、その新しい文化(環境)に慣れ、ある程度馴染むまでは、
親をはじめ周囲の人は、十分に心を配らなければなりません

木が大きいために、こんなに大きく育っているのだからと、
つい、水やりなど手をかけることを怠ったために、
アロハガスさんから寄贈された5m以上もある椰子の木をダメにしてしまいました。

  枯れたワシントニアパーム 

人間も大きくなっているのだからと、違った文化(環境)に馴染めないでいる子どもに
心を配ることを怠ると同じことが起こるでしょう。

こんなことを話していたら、卒業生からこんなメールが届きました。

~~~
こんにちわ、あやかです。
学長ブログを読みました。
それにしても、純真のお庭は慈愛と美しさが 共存していますね。
木々や花々も生き生きとしています。
きっと花々も先生や学生のみなさんの愛情を感じているのでしょうね。
 
先生もご存知かもしれませんが、花も話しかけたほうが
咲いている時間が長くなるとか・・。
ちゃんと検証もされていて、
毎日声をかけた花のほうが声をかけなかった花よりも
早く咲いて長く咲き続けたと記憶しています。
 
私も娘と一緒に毎日、お花に話しかけています。
でも、「早くきれいなお花が咲きますように」とお願いだけをするから
なかなか咲いてくれません。

明日からは、もっともっとお花を褒めてみようね!!
花壇をきれいにして、花を育てる本当の狙いと意味を理解しながら・・・。
~~~

  中庭の鉢花 花壇

学長 藤田利久

花を育てること&子どもを育てること

2011.07.26

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook