
2018
11.16
貴重なアイマスク・白杖体験!(授業「特別支援教育」より)
10月30日(火)の授業で、アイマスクを付け、物を見分けたり、
白杖を使い、歩行するという「特別支援教育」の授業がありました。
アイマスクを付け、手のひらに感じた感覚を頼りに物を見分けるクイズでは、
触覚を使い一人一人考えながら答えました。
アイマスクをして教室の中を歩く課題では、「見えないって、こんなに大変なの!」と
見えない世界を感じとることができました。
また、白杖を使い、校内を歩行することでも、一歩一歩足どりを確かめながら
ゆっくりと歩きました。
歩行する人や、目の前の障害物や方向を指し示したり等の
支援をする人の難しさも感じながら、お互いの息を合わせ、協力して歩きました。
目の不自由な人の気持ちを体験的に理解し、支援の在り方を考えさせられる
授業となりました。
目の不自由な人になって驚いたり、怖かったり、また晴眼者として
目の不自由な人のためにうまく説明できず、説明の難しさを思ったり、
貴重な体験となりました。
最後に、ピアニスト辻井伸行さんを育てた、母 辻井いつ子さんの手記を読み、
「目の不自由な人でもあたりまえに子育てするべき」の言葉をかみしめ、
目の不自由な人の人生を考えました。
以下、学生の感じた声です。
「アイマスクをして、その場で3回廻って教室の中を歩くのは、本当に怖くて、
どこに何があるのか、自分が今どのへんにいるのか全く分からないままでした。
白杖を使っての体験では、いつも歩いている通路も、幅の感覚がつかめず、
さらに段差があったりして、怖かったです。」 赤城 愛
「今日は、人生で初めてアイマスクをして、白杖を使って歩くという体験をしました。
自分たちはいつも見えているから何も不便に感じたことがないことも
視覚障害の人にとってはそれが日常なんだと思うと、障害を持っている人のことを
もっとちゃんと考えることが大切なんだと改めて思いました。」 佐藤 南
「たった数メートルの距離がとても長く感じました。補助してくれる人がいても
不安になり、ずっと怖い感覚のまま歩きました。
アイマスク体験では、自分が向いている方向が分からなくて、
呼ばれる声だけを頼りに歩くのはとても大変でした。」 永富彩椰
「とても怖かったです。目が見えなくて、頭がふわふわした感覚になりました。
場所を教えてくれて手助けしてくれる人がいないと絶対外に出歩けないと感じました。
普段、街中で見掛ける視覚が不自由な人達は本当に凄い人達なんだと思いました。」長谷川美羽
(文責 伊藤道雄)