
2015
08.10
特別講師による授業「学校経営と管理」の講義
羽生市教育委員会教育長 小島 敏之 先生
埼玉県教育局義務教育課 原口 政明 先生
加須市教育委員会教育長 渡邉 義昭 先生
夏休みの猛暑の中、地域の教育界をリードする3氏の講義が本学で行われました。
平成27年8月4日(火)は小島 敏之 先生、8月5日(水)は原口 政明 先生、
8月6日(木)は渡邉 義昭 先生がそれぞれ本学2年生に向けて、午前中いっぱい
お話をしていただきました。
どの先生も長年の教育実践に裏打ちされたお話をなされ、学生にとって将来の保育士・幼稚園・小学校教諭としての指針となる貴重な学びの機会となりました。
○小島 敏之 先生
教育委員会の仕組みや行政の取り組みを話された後に、防災教育として
東日本大震災の実際の状況を説明されました。
自らが直接、釜石に行かれ、子どもたちが避難した道のりをビデオに撮り、
どんな気持ちで避難したのか述べられたことは、学生にとっては臨場感に溢れ、
インパクトの強いものになりました。
いざというとき、何を大切にするか考えさせられる講義でした。
「自助・共助・公助」は忘れてはならない言葉です。
○原口 政明 先生
病弱の特別支援学校教師からスタートし、長年の学校教育の実践から学んだ教師としての軸を踏まえた具体的な例を述べ、情熱的なお話になりました。
子どもの多面的な見方、授業が何よりも大切なこと、教師としての行動、
立ち居振る舞い等、これからの教育者としての基本を話されました。
「人生に必要なものは、全て幼稚園の砂場から学んだ」と
ロバート・フルカムの言葉を引用し、幼児教育の意義を訴えました。
○渡邉 義昭 先生
「幼稚園は何歳から入れるの?」から始まり、
「灯油を幼稚園に保管するとき日常使用する物置等においていいの?」
「これはね!200リットル未満なら特に規定はないんだって!」等
私たちの身近な事柄をとらえ、具体的にお話していただきました。
先生は、この講義の数日前に幼稚園に行き、沢山の現場の写真を撮影し、
カードにし、そのカードから「気づいたこと」をグループで話し合い、
発表するという授業を展開しました。
発表を聞きながら、学生の気づきを沢山褒めてくださいました。
「カバーを付け、子どもが指を挟まないように壁と棚の間を埋めている工夫」
「洗濯機の危険を安全使用」
「ブランコで一番危ないことは何ですか?」
「子どもが見やすい壁の装飾はどっち?」
どの先生方も、工夫され、保育士・教諭に求められる
安全や管理についてわかりやすく講義されました。
暑い中、講師の先生方ありがとうございました。
(担当教授:伊藤)