
2013
09.20
世界初・氷結折りからIsoAxisを折り紙で折る
9月14日、公開講座で、大人の算数・氷結折りを担当しました。
生活のなかにある図形を探します。
今回は、「大人の算数」ですから、
お父さん・お母さんの大好きなキリンのあの缶の秘密を探りました。
年長さんから高齢者の方まで一緒にテーブルを囲んでとりくみました。
キリンの氷結、あの缶チューハイですね。
あの、ぺこぺこが特徴の缶は、実は、航空工学・宇宙工学の研究から生まれたパターンで、
吉村パターンと呼ばれています。
講座では、大変難しい、東大の吉村教授の論文もお見せしました。
飛行機が落ちたらどうつぶれるかという研究です。
筒がつぶれるとできるというパターンです。
その後、実は、薄くて強い、ロケットに使えるかも、と研究されていたそうです。
みんなで、折り紙で折ってみました。
子どもの前に、氷結がありますね^^
氷結のパターンが見えますか?
大人だけのテーブルには、同じパターンの缶コーヒーです。
今回は、みなさんの要望で、もうちょっと不思議な立体に挑戦してみました。
氷結折り(吉村パターン)を折りたたんでいきます。
端と端をつなげてチューブ状にすると…
こんなきれいな立体・IsoAxis(アイソ・アクシス)になります。
しかし、不思議で楽しいのはこの形だけではありません。
中心から花開くように、ぐるぐると立体が廻転するんですよ。
参加者のみなさんとお話しして、IsoAxisを折り紙で折ること、
少なくとも、キリン・氷結折りからつなげて折ることは
世界で初めてではないかと気がつきました。
この折り方は、最近私が開発しましたから。
1時間の講座の予定でしたが、最後の方が帰られたのは2時間半後でした。
ご希望の方に、三浦折り・テトラフレクサゴンなどの折り方も伝授しました。
子どもも大人も一緒に楽しく、
生活のなかにある算数と不思議を体験できた講座になったでしょうか。
小さな子どもから、小学校の先生、
大学でサンスクリット語を教えていらっしゃるというママ、
そして高齢者の方まで、一つのテーブルを囲んで、
お互いに教えあって楽しめる参加者のみなさんが素敵でした。
こども学科 講師 齋藤史夫