2022
06.13
「ふるさと学」開講
「ふるさと学」(藤田学長担当)で、加須市在住の2名の講師をお招きしての招聘授業が、6月10日(金)の4時限・5時限と続けて開講されました。
4時限は、埼玉県加須市にある臨済宗円覚寺派の龍興寺ご住職、保科基晴先生です。
学生にとって、主な就職先の幼稚園や保育所の中に、お寺が運営している園があり、ここで仏教というものに触れる機会があると思います。
「ののさまに手を合わせましょう」のように、“ののさま”という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは、いわゆる幼児語で、観音様(かんのんさま)→のんの様→ののさま、という風に仏様やお釈迦様のことを示します。
コロナ禍が続く世の中で、不安が蓄積され、そのストレスを解消するための一つの方法として、ご住職の保科先生からは瞑想の紹介と実践の説明がありました。
まずは「塗香」(ずこう)を取り入れた瞑想です。
「塗香」とは、粉のお香のことで、もともとは、蒸し暑い国(インドなど)の人々が体臭を消すための香水のような用途で、身体を清めるという意味があるそうです。
在学中に仏教とは何か、地元のお寺について学ぶ貴重な経験になったと思います。
この保科ご住職の龍興寺では地域のみなさんのためにいろいろなイベントも開催されています。
学生たちも参加したいと、さっそくご住職からボランティアの説明を受けていました。
5時限は、埼玉県加須市在住のポエムピクチャーアーティスト・折り句作家、秋山美香子先生です。
「折句」とは、言葉の頭文字をとって文章にし、別の意味を織り込んでいく、和歌などから「笑点」の大喜利などでお馴染みの言葉遊びの一種です。
ポエムアーティスト秋山先生から作品の作り方のポイントを教えていただき、学生は好きなテーマで、悩みながらも楽しんで作成していました。
「折り句を楽しむための辞書」などを参考にし、学生が思い思いに気持ちを文字に表していきました。
学生が制作した「折句カード」は「ありがとう」「おかあさん」「おとうさん」「おばあちゃん」「おじいちゃん」「・・さん」など家族や友人への感謝久我多く見られました。
こんなところにも保育者を目指す本学の学生の優しさを感じることができて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
保科ご住職、秋山先生、本日はほんとうにありがとうございました。
教務係(中村)