ビブリオバトル開催!~「ボランティア概論(担当:久米隼先生)」

5月31日(火)1年生講義「ボランティア概論(担当:久米隼先生)」で、「ビブリオバトル」が開催されました。「ビブリオ=本の」、「バトル=戦い」という意味で、自分の好きな本を1冊選び、その本の良さ、面白さを参加者に紹介するゲームが「ビブリオバトル」です。

もともとは、大学生が「読むべき本を自分たちで選ぶ」ための仕組みとして2007年に考案されたコミュニケーションゲームで、能動的な学びの姿勢(アクティブ・ラーニング)を引き出す仕掛けとして、小学生から大人までを対象に、教育現場や図書館イベントなどで取り入れられています。

       

ビブリオバトルの基本ルールは以下の通りです。

①5~6人のグループを作り、一人5分ずつ(短縮版は3分)で、本の紹介をします。

②紹介後、2~3分のディスカッションタイムを設け、参加者から本についての質問などを受けます。

③グループ全員の発表が終わったら、発表を聞いて一番読みたいと感じた本を各自選び、投票。

一番票の多かった本を「チャンプ本」とします。

                  

【図書館で所蔵しているビブリオバトルの本】

 

さて、「ボランティア概論」受講生38名のバトルの様子はどのようなものだったでしょう…

 

今回のテーマは「社会にある課題を発見できる本」を紹介すること。

まずは、5~6人ずつ7グループに分かれ「予選」が行われました。

発表する人、聴く人それぞれ真剣な表情でしたが、あちらこちらのグループから笑い声も聞こえてきていて、和気あいあいとした雰囲気が感じられました。選んだ本のキーワードに合わせて、久米先生がグルーピングしていたという仕掛けもあり、グループ内でそれぞれの発表に興味が持ちやすかったようです。

     

紹介されている本は、どれも興味深いものばかり。それぞれが本をよく読み込んで、良さ、面白さを伝えていました。本のテーマは、子ども虐待、子どもの貧困問題、障害を知る、ジェンダーフリーについて、差別について、いじめ問題など様々。難しい社会問題を子どもにわかりやすく伝えるための絵本も多く選ばれていました。

 

予選を通じて選ばれた、各グループの代表者が登壇して発表を行う決勝戦。

ほどよい緊張感もあり、引き締まった発表となりました。制限時間である3分ピッタリで発表を終えた代表者には、終了時間を告げるタイマーが鳴った瞬間、会場から拍手とともに「すごーい」という感心の声があがりました。

     

     

 

 

7人の発表後、インターネットを利用したリアルタイム投票を実施。チャンプ本に選ばれた発表者には久米先生からメダルが贈呈されました♪

     

グループ代表のみなさんの発表は、参加者へ質問を投げかける等、プレゼンテーションに工夫があり、素晴らしかったです。どの本も読んでみたいと思いました。また、代表以外の一人一人の発表もしっかりと準備されていて、それぞれじっくり聞いてみたいと感じるものばかりでした。

 

久米先生が終わりに、

「今回のビブリオバトルを通じて、人に何かを伝える難しさを知ることが出来たのではないか」「グループの代表、仲間を応援したいという気持ちも感じられたのでは?ボランティア活動をする上では、チームで協働することが大切なので、大学でみんなと共に学ぶなかでそのような力も身につけていってほしいと思います」と話されていました。仲間とディスカッションをしながら、知識や考え方を深めていく作業は、大学生ならではの学びであると感じました。

 また、ビブリオバトルは、自分が選んだ本以外の本にも触れられる良い機会となることを実感できました。

 

久米先生、「ボランティア概論」受講生のみなさん、楽しく充実した時間過ごさせていただき、ありがとうございました。

 

図書館

大木

ビブリオバトル開催!~「ボランティア概論(担当:久米隼先生)」

2022.06.13

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