「私の耳について」特別支援教育授業

11月27日(火)の「特別支援教育」の授業で、学生より「私の耳について」発表がありました。

その学生は2才の時に肺炎を患ったため病院へ行き、その時に耳の聞こえも悪いのではと診断されたそうです。

その後、難聴のため小学生から「ことばの教室」に5年間通い、今は補聴器をしていますが、
やはり後ろから話かけられるとわからなく、
相手の発音によっては聞き取りの内容が違ってしまうことがあるそうです。

 

その場合のお願いは
・前から話しかけてほしい
・はっきりとした声で話しかけてほしい
・口の動きを見るためマスクは必ず外してほしい
というものでした。

そして、難聴の人はお友達や周りに
・何度も聞いてしまってごめんなさい
・自分のために席替えをしてしまいごめんなさい
と小学生くらいから常に思っているそうです。

それを聞いて、そんなに小さな子供の時から周りの事を考えていたんだなと思うと、
胸がしめつけられる思いがしました。

また使用していた補聴器を学生全員が使い、どのように聞こえるのかも体験しました。

全員が本人から改めて聞いたり補聴器体験をした事により、聞こえについて理解を深め、
過去を振り返り、あの時はそういう事だったのかと思い当たる事があったのではないでしょうか。

そして本日は久喜・宮代町の「ことばの教室」アドバイザーの牛久保先生の方々が授業に参加して下さいました。

牛久保先生からは、
「これから保育士、幼稚園教諭になり、現場で子供を預かり、難聴の子供に気付いたり、配慮してあげられるのは、
みなさんの力量です。
小学校入学検診で難聴に気付くのではなく、4.5歳児で気付いてもらいたい。
ことばの教室と連携をとることによって、早期発見により救えることもある。
今からしっかりとした授業態度で勉強し、立派な先生となって欲しい。」
との厳しいお言葉をいただきました。

 

現場に出てからは予想外のことが続くかもしれません。
そんな時、本学でしっかり学んでいれば、頼りになる先生になれると思いますので、
一つ一つの授業を大切にしていって下さい。

本日の発表をしてくれた学生は自分の事を話すという緊張感があったと思いますが、とても立派でした。

また牛久保先生方には、お忙しいところお時間をいただきましてありがとうございました。

教務係 田口宏美

「私の耳について」特別支援教育授業

2018.12.03

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