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ジブリ美術館に行ってきました!

細田ゼミでは、絵本の読み聞かせや素話等について主に学んでいます。

読み聞かせの基本については書籍を通して学び、演習として「読み合い」を

行う等していますが、その他に、学外授業を大切にしています。

 

今年度のゼミ生とは、「三鷹の森 ジブリ美術館」と「東京子ども図書館」に行くことができました。

まずは、ジブリ美術館についてご報告します。

 

「三鷹の森 ジブリ美術館」は、数々の名作アニメ映画を生み出した

宮崎駿さんの想いがたっぷりつまった美術館です。

子どもの視線、動線、ワクワクする気持ち、喜びについてよく考えられており、

建物の形から遊びの空間、植物等の生かし方、色や感触まで、

とても工夫された美術館だと、行くたびにいつも感激します。

 

童心を意識しながら、だからといっておもねるわけではなく、

子どもたちに何が大切かをしっかり見据えた上で作られていること。

宮崎駿さんが、たくさんの素晴らしい児童文学を読んできたこと。

文学、美術に精通なさっていることがよく伝わってくる場所です。

美術館の一郭には、宮崎さんのお薦めの絵本・児童書がたくさん置いてある

「図書閲覧室(トライホークス)」も設けられています。

 

期間ごとに内容を変えて上映されている短編アニメのラインナップには、

『ぐりとぐら』でお馴染みの、中川李枝子さんの作品「くじらとり」

(『いやいやえん』の中の一遍のおはなし)や、

絵本『たからさがし』を短編映画化したものも含まれています。

至る所に「子ども」への眼差しと「本・児童書に対する確かな眼、想い」を

発見することができます。

 

学生たちも、とても喜んでいました。特に、特別展示の「猫バス」は、

大人でもメイちゃんのようにフカフカの猫バスのソファーに腰かけることができる

秀逸の空間でした!

猫バスの顔を抱きしめると、鼻が湿っているのを感じることができます。

細部まで完全に猫バスを再現していました。大人もすっかり子どもに戻ってしまいます。

 

カフェ「麦わら帽子」は長時間待つほど盛況です。

待っている間、丸く並んだ椅子に腰かけ、中央のかごに置かれた

何冊もの絵本を手に取り読むことができます。その絵本の選書のセンスも抜群です。

丸く並んだ椅子に腰かけていると、自然と学生同士で絵本の読み合いが始まります。

別のお客さんも読み合いを始めたりします。

そういう気持ちや行為が自然と生まれるように構成されている「環境」なのです。

こういう環境構成一つをとっても、学生の学びにつながると私は信じています。

 

実際に足を運んで、‘様々な観点から考慮された環境’や‘良質な本’の中に身を置くことを、

これからも大切に、学生たちと様々な学びを深めていけたらと思います。

ゼミ生の皆さん、楽しい時間をどうもありがとう!!

(*ジブリ美術館の中は、写真を撮ることができません。美術館の外で撮った写真と、

カフェ「麦わら帽子」での様子を写真に収めました。よろしければご覧ください。)

 

細田 香織

  

 

ジブリ美術館に行ってきました!

2017.03.02

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