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歩ける!触ってわかる!ことはすごい力!アイマスク・白杖体験(授業「特別支援教育」より)

 11月1日(火)の特別支援教育の授業で、アイマスクを付け、物を見分けたり、白杖を使い歩行するという授業がありました。

 アイマスクを付け、手のひらに感じた感覚を頼りに物をみわけるクイズでは、「これなに?」と自らの触覚を十分使い集中して解答しました。 「見えないって、こんなに大変なの!」という思いを抱きながら手探りでイメージを膨らませていました。また、校内を歩行するにも、一歩一歩足下を確かめながら歩きました。歩行する人、目の前の障害物や歩行の方向を指し示したり言葉をかけたり支援する人の難しさも感じながら、お互いの息を合わせ協力して歩きました。

 目の不自由な人の気持ちを体験的に理解し、支援の在り方を考えさせられる授業となりました。

目の不自由な人になって驚いたり、怖かったり、また晴眼者として目の不自由な人のためにうまく説明できず、説明の難しさを感じたりしていました。

 最後に、ピアニスト辻井伸行さんを育てられた、母 辻井いつ子さんの手記を読み、目の不自由な人の人生を振り返りました。

 

以下、学生の感じた声です。

 

「何も見えないのは思ったよりも怖くて、いつも生活している学校でも、「こんなところに階段あったっけ?」と改めて思いました。光を感じることはできました。辻井いつ子さんのお話から、「目が見えないからこそ膨らむ想像力を大切にしていきたい」という気持ちがとても素敵だと思いました。また、「明るく、楽しく、あきらめない」というモットーも前向きでいいなと感じました。                   出井奈菜   」

「傍で見ているには簡単そうでしたが、実際にアイマスクで歩いてみると、本当に怖く、正直パートナーがいないと歩けないところがあり、目が不自由な人はすごいな!と思いました。私は以前辻井信行さんが作曲された曲をピアノで弾いたことがあります。目が見えない方が作った曲とは思えない素敵な曲でした。「目が見えないからと言って暗黒の世界しかないわけではない」自分らしく生きることの大切さに気付かされました。 清水琴絵 」

 

「世界が全く違うと感じました。人は視覚に頼って生きていることがよくわかりました。

見えないことの不安感と、人に助けてもらうことのありがたさを感じました。見える世界が当たり前の人にとって、見えない世界が当たり前の感覚は分かりづらいと思います。(逆もまた・・・)想像することが大切だと思います。分からないもの、見えないものにしっかり心を配って、いろいろな人に関わっていけたら良いなあ・・・と感じました。

                              早坂百里永  」

 

「普段目に見えていて、教室の構図もわかっているのに、アイマスクをしたら、前も左も右も間隔が分からず、歩くのに恐怖を感じました。ふと崖にいるのを想像してしまい立ち止まりました。私が辻井いつ子さんの立場だとしたら、自分の子の目が一生見えないと知ったらショックが大きすぎて気が狂ってしまうと思います。我が子の可能性を信じて生きていく姿は強いなと感じました。               山本亜由美  」

 

                               (教授 伊藤道雄)

歩ける!触ってわかる!ことはすごい力!アイマスク・白杖体験(授業「特別支援教育」より)

2016.11.07

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