2013
01.07
にしき保育園の見学
環境問題を実践しておられる羽生市在住の後藤先生が建築に携わった
保育園舎の見学のために、加須市にある「にしき保育園」を訪問しました。
「にしき保育園」はそれまでの園舎に新しい園舎を増築にあたり、子供に優しい、
自然と融合した園舎作りをと、後藤先生に設計・建築をお願いしたそうです。
従来からの園舎も、天井が高く開放感があります。
その高い天井に届くほどの自然木が室内にそびえ立っていることに、
たいへん驚かされました。
子供たちはここで木登りをしたり、ブランコもできるようです。
訪問した日はクリスマス前でしたので、
木の周りにはクリスマスの飾り付けをする準備がされていました。
この木は後藤先生のご自宅に植えられていた木を乾燥させて
この園舎に移設したのことでした。
また、部屋の奥の壁際には、最近はあまり見ることがない薪ストーブ大きな暖炉が置かれ、
家庭的な暖かさを感じさせてくれました。
暖炉の傍では子どもたちがそれぞれ自分の好きな色で、自由に絵を描いていました。
子どもたちの描く絵はどれも子どもたちの自由な発想に溢れた素敵な絵ばかりでした。
この「にしき保育園」は絵画手法を取り入れ、
溢れる子供の能力を引き出す保育教育を行っているとのことでした。
園庭との一体感を持った新しい園舎では子どもたちが
新聞紙を床いっぱいに広げて遊んでいました。
木材の質感を強く意識して建てられている園舎は床から木の持つ温もりが伝わってきます。
またドアストッパーや乳児の椅子とテーブルなどにもすべて木が使われていて、
園舎の色々なところで木が持つ心地よい感触や暖かさを感じることができました。
訪問させていただいた日はあいにくの雨で、子供たちは室内での活動でしたが、
日頃は広い園庭で小動物たちとふれあいながら、自然を感じながらの活動が中心だそうです。
こうした環境の中では、子どもたちがのびのびと安心して遊ぶことが出来るのに加え、
保育士も安心して保育を行うことが出来るのではないかと思いました。
あいにくの雨にもかかわらず、快くお迎えいただきました園長先生と職員のみなさま、
そしてご案内いただきました後藤先生に改めて御礼申しあげます。
こども学科 専任講師 安倍大輔