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「車いすの体験学習を行う」・・・特別支援教育・・・

1年生の「特別支援教育」の授業において、
実際に車いすに乗って大学内を歩き回る体験を
10月14日(火)・11月4日(火)の両日行いました。

4人一組のグループをつくり、大学内を一人一周し、
グループで4周するという取り組みです。
入口のドアなどに少しの段差があったり、昇り下りの坂道、デコボコな個所、
2台の車いすがすれ違うときにはお互いに注意しなければならない箇所、
車いすの利用者にとってはたいへんだと思われることも体験できました。
これらは車いすを利用しないで生活をしている学生にとっては
新たな発見となったようです。

学生たちもできるだけ一人で車いすを操作するように努力していましたが、
うまく操作できず、あっちに行ったり、こっちに行ったりと困った様子も見られました。

それでもお互いに協力しあいながら4周することができました。
みんな、自分で車いすを操作する喜びを感じながら体験することができました。

今年は大学内にある段差を解消するために4月にバリアフリーの工事を行い、
お陰で、ほとんどの場所は車いすで行き来ができるようになりましたが、
それでもこのようなちょっとしたことが障害になることもわかったようです。

このような体験から、
車いすに日常乗っている人々への思いを心に刻みながら学習することができました。

最後に、本学のスクールバスに車いすで乗り降りする様子を見て、
実際に車いす対応のバスになっていることを知りました。
特に、車いすを乗せるためにバスの車体が低くなる場面では
学生たちから「うわぁー」という感嘆の声が挙がりました。

「今回初めて車いすに乗る体験をしました。
思ったよりとても大変だということがわかりました。
特に段差があるところでは、一人では上がることができません。
誰かに手伝ってもらわなくてはできないので、“とても大変だな!”と思いました。
貴重な体験ができてよかったです。」
(こども学科1年 口田遥)

「私の家では祖母が車いすを使ったことがあるため、家に車いすがありました。
小さい頃、何回か乗ったことがありました。今回久々に乗りました。
平らな道は自分でまっすぐ進むことができました。
でこぼこ道や段差などは自分一人ではうまく進むことができません。
友人に手伝ってもらっている時も段差などはとても怖かったです。
普段自分が通っている道が、
車いすの方にとっては通りにくい道になる可能性があることを忘れずに、
困っている人がいたら手伝いたいと思います。」
(こども学科1年 飯島聡美)

「車いすは自分が思っていた以上に重くて驚きました。車いすを押すのも大変でした。
不安な気持ちもありましたが、
同じグループの友人が声をかけてから車いすを動かしてくれたので
安心することができました。
良い体験ができました。」
(こども学科1年 小島榛夏)

こども学科 教授 伊藤道雄(特別支援教育担当)

「車いすの体験学習を行う」・・・特別支援教育・・・

2014.11.10

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