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「座禅」と「田舎教師」(子ども大学はにゅう3日目)

「子ども大学はにゅう」が11月18日(土)に開かれました。

今回は羽生駅からほど近い建福寺での講義です。

非常に冷え込む朝でしたが、子どもたちも元気な姿で現れます。

このような日は「お寺の本堂は寒く、床は冷たく、たいへんだね」と

話しながら、子ども大学のみんなは本堂に向かいました。

ところが、本堂は暖められ、床暖房に子ども達も大喜びです。

ご住職のお心遣いに心より感謝を申しあげます。

 

今回は「座禅」と「田舎教師」について学びます。

「座禅」では、まず「禅」とは何か、「禅宗」とは、についてお話いただきました。

先ずは禅問答からです。

ご住職の安野先生からみんなの椅子を指さして「それは何ですか?」との質問。

みんなは「椅子???」と自信なさそうに答えています。

 

「椅子?というものはどうして椅子なのか。」

ご住職はその椅子にあがって「こうしたら?」。

その椅子に向かって座ってモノを書く真似をして「こうしたら?」。

 

みんなは「踏み台」や「机」と答えます。

ご住職は説明してくださいました「踏み台にもなるし、机にもなるし、

はたまた凶器にもなりますね。」

 

「それでは石と岩の違いは?」

「小さいのが石で、大きいのが岩です」とみんな・・・。

「大きいって?小さいって?どれくらい?」とご住職。

みんなが考えた後に、国語辞典にかかれている説明をしてくださいましたが、

これでも十分には理解できません。

 

「このように、『それ』を『それ』たらしめるものとは何か。

この人は嫌だ、良い人などと、何をもって判断しているのか」

という説明に、子どもたちも頭の中をフル回転させながら興味津々の顔つき。

 

次は「田舎教師」の物語について学びました。

これは明治42年に田山花袋によって書かれた小説で、

作中に登場する林清三は実在した小林秀三です。

この話は建福寺に主人公(清三)を下宿させていたという実話を元に書かれており、

ありのままに表現された、のどかな田舎風景とともに展開されていく。

最後にこの小林秀三のお墓を見て、資料館を見学。

「禅」を学び、文学への関心を深めるといった、

心を豊かにする一日となったようです。

 

建福寺の安野先生、ほんとうにありがとうございました。

 

子ども大学担当 小澤俊太郎(音楽)

 

「座禅」と「田舎教師」(子ども大学はにゅう3日目)

2017.11.22

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