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埼玉県私立短期大学協会の「教職員研修会」に参加しました

8月29日(金)、国際学院埼玉短期大学伊奈キャンパスで開催された
“埼短協”教職員研修会に参加してきました。
これは、FD&SD活動の一環として、毎年度、夏休みの学生の少ない時期に、
自己研鑽の意味を含めて、支障のない限り、本学のほぼ全員の教職員が出席する
恒例行事ともなっているものです。

 

前半は、文部科学省短期大学係長の平尾先生と
元埼玉県教育委員会教育長の稲葉先生の特別講演があり、
後半は各部門別の分科会に分かれての研修です。

平尾係長の講演は、短期大学に関する沿革や法令について分かりやすい解説があり、
現状と今後の改革や支援等の説明がありました。
特に補助金などによる国の短大への支援については、貴重なお話をいただきました。

 

本学では、つい先日、「保育実践実習室」の設備備品の
補助金申請書類を取りまとめたところです。
本学のような小規模大学にとって、このような補助制度は、
教育研究活動に関する取り組みを理解していただけるチャンスと捉えています。

稲葉元埼玉県教育長の講演では、埼玉県の小学校から高等学校までの
教育に情熱を捧げた教師の紹介がありました。
これは、初等教育から中等教育の現場での教育の在り方を示し、
高等教育の“教育”とは何かを問いかけたようにも思えました。

この中で、学校の卒業式でよく歌われる「旅立ちの日に」が作られた経緯の
お話がありました。
本学では、実は校歌というものがありません。
そのため、卒業式では、この「旅立ちの日に」を歌います。
私は、この歌のことを詳しく知らず、古い唱歌なのかと思っていましたが、
この曲は、坂本(現 高橋)浩美先生という、
20数年前に秩父市立の中学校の音楽教諭であった方が作曲したもので、
先生は現在、秩父市の特別支援学校の現役の教員だそうです。
本学も特別支援教育には、力を注いで、研究・教育活動をしておりますので、
さらに親しみを感じました。

この特別支援に関連しまして、ご案内させていただきますと、来月10月25日(土)には、
本学にて、発達障害の「研究セミナー」を開催します。
そこでは「音楽」に関する分科会もあります。
秩父地区から本学へ進学する学生が多いので、
秩父市は馴染みのある街でもあり、
埼玉の著名な教師の方と本学とは、深い縁があるのかもしれません。

  

午後の分科会では、安倍進路支援部長、金子進路支援委員と共に、
キャリア支援をテーマにした第5分科会に入りました。
ここでは、事前アンケートを基に「キャリア支援に関する取り組み」と
「今後の取り組むべき課題」について議論しました。
他の短大との意見交換の中で、あらためて感じたことは、
本学は保育・教育系単科であり、この分野の求人数は豊富で、
一学年の定員も150名とそれほど多くはなく、教職員の連携が円滑に機能している…
ということで、非常に恵まれた環境であることです。

  

学生の就職については、就職先を一般企業としている場合、
就活で苦戦を強いられて、学生のモチベーションも向上しないケースが多いようです。
また、複数学科を設置している短大では、
学科間や教員と事務職員の連携が上手く図れていない例もあるようです。

本学と同様に保育系学科のある短大からは、
「保育業界は慢性的に人手不足であり、大学の“売り手市場”だから強気に出られる」
との発言がありました。
そういう見方もあるのかもしれませんが、
保育・教育系養成校と保育所・幼稚園との関係は、
あくまでも信頼関係で成り立つものではないでしょうか。

先日、千葉県の保育所で幼児を虐待して保育士が逮捕されたとの報道がありましたが、
その保育所では状況を把握していたものの、
保育士不足の中で辞められたら困るので注意できなかったそうです。
それは結局、養成校と卒業生の就職先である施設の関係に信頼がなければ、
幼い子どもたちが犠牲になるということです。

お互いに情報を交換し、意思疎通を図り、その信頼を築くために、
本学では、9月26日(金)に「実習先との懇談会&合同就職説明会」の開催を計画し、
多くの保育所や幼稚園、児童福祉施設の関係者に来学いただく予定です。

このように、今回の研修会で学んだことを、
今後も有効に職務で成果を出していきたいと思っています。

事務局 係長(進路支援担当) 中村 周

埼玉県私立短期大学協会の「教職員研修会」に参加しました

2014.09.04

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