2012
06.26
純真学園の図書館を紹介します
埼玉純真短期大学を設置する学校法人純真学園の本部は、遠く福岡市にあります。そこには、純真学園大学と純真短期大学、純真高等学校、そして純真保育園があります。埼玉純真の学生にとっては、普段、あまり交流がありませんので、馴染みが無いかもしれませんね。
その2大学1高校の共同利用図書館として、純真学園純真図書館があります。この図書館は、純真学園本館の地階にあり、大学の学科を構成する看護学、放射線技術科学、臨床検査科学、医療工学の各領域の書籍や雑誌を所蔵しています。また、短大は栄養系学科のほか、本学と同様に「こども学科」がありますので、埼玉純真の図書館と同系統の資料も多く揃えています。
特筆すべきは、書架の高さと書架間の広さで、写真で分かるとおり、平均的な身長の利用者にとっての“利用しやすさ”を意識した作りになっています。書架スペースを優先した作りでは、高い位置に書籍を排架しなければならず、踏み台に乗らなければ届きません。また、この書架間は、車椅子など障がい者の利用も十分に考えられた配置となっています。
キャンパス内の食堂に立ち寄ったところ、テーブルの上に学園行事やオープンキャンパス情報と共に、図書館のお薦めの本を紹介した「Library Letter」を見つけました。食事をしている時など、思わず手に取って見てしまいますね。本学では公式Webサイトの内容を充実させて複数のブログを公開し、図書館でも、この「らいぶらり通信」を中心に情報提供を展開していますが、電子媒体ではない“紙”の良さも「Library Letter」で感じることができました。
純真図書館では、3名の専任司書の方が常駐しています。この本館の他に、常時開館ではありませんが、学習分室として旧館があり、以前は理事長室があった建物で、歴史を感じさせる立派な作りとなっています。
教職員や学生の利用者数は、規模の違いもあり、埼玉と福岡では単純に比較できません。また、2008年のリニューアルで開館したこともあり、“新しさ”を強く印象付ける図書館です。純真短期大学(福岡)の「こども学科」は2006年に設置しているので、それより以前に設置している埼玉純真の方が、結果的にその子どもに関連する分野の所蔵数は多いかもしれませんが、絵本や紙芝居を排架している雰囲気はよく似ています。
将来、図書館情報ネットワークを構築して、埼玉と福岡の“純真図書館”の相互協力体制を整え、お互いの所蔵資料の利用や交流が活発になることを期待しています。
図書館・情報係長 中村 周