2023
12.18
正月飾り「門松」づくり体験
今年も残りわずかとなりました。
古くから正月の準備をはじめる「正月事始め」の習わしがありますが、本学では今年も正面玄関に学生と教職員が一緒に制作した正月飾り「門松」を設置しました。
こども学科を設置する本学では、1年次に「こども学」を学びますが、それ以降も様々な授業のなかで、こどもを取り巻く年中行事から「伝統」「文化」などにも触れ、理解を深めるとともに、実際に保育・幼児教育の場面で取り入れたい内容を実践的に学ぶ機会を設けています。
今回は、久米ゼミナール(教職実践演習(幼)久米隼担当クラス)で学ぶ学生のみなさんと制作に取り組みました。
「正月」は、新年のはじめとなる年中行事ですが、近隣の地域住民の方にご提供いただいた竹のほか、黒松、南天、葉牡丹など、できる限り自然の素材を用いて、それぞれに込められた意味などを説明しながら制作しました。
実際の保育等では、身近なトイレットペーパーの芯といった素材を用いて様々なものを制作することも多いですが、本授業ではあえて「本物」になるべく近いものをつくることで、新年を慶び、楽しむこどもの気持ちや、その表現の仕方などを思考し、保育者・教育者としてどのように年中行事に取り組むのかを実践的に学びました。
普段は事務室で学生を影で支える職員も一緒に制作に取り組みました。正月を迎えるにあたり、同じ活動する中で新たにうまれる関係づくりやコミュニケーション。
完成した際の達成感や、ともに頑張ったことによる一体感などは、「門松づくり」を通して得られた成果のひとつかもしれません。
12月は「師走」とも呼ばれ、忙しなさや慌ただしさを表すことも多いと思います。
別の表現では月がかわれば、新春であることから「春待月(はるまちづき)」とも呼ばれています。
もうすぐ春が訪れると思うと、寒い日もどこか心も温かくなります。
みなさまにとって、幸多き一年であられますように。
良いお年をお迎えください。
令和5年度「教職実践演習(幼)」
担当教員 久米 隼(こども学科専任講師)