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「保育士の仕事」の講演

11月20日(金)4限、2年生対象にキャリアガイダンスが実施され、
社会福祉法人「あいう園」の先生方による「保育士の仕事」についての
ご講演をいただきました。

  

その概要は、次の通りです。

1.社会福祉法人「あいう園」理事長先生の講話

①理事長先生の経歴、法人の概要・あいう園で大切にしていること
・ちょっとビックリ!理事長先生は、赤いトレーナーと赤いズボン姿で登場。
「赤は、印象深い色」なので、子どもの前でも赤い服を着ていらっしゃるそうです。

 

・理事長先生の略歴は、保育士養成校ご卒業後、保育士として約10年
「子どもと一緒にいることを自ら楽しみ、
子どもの心に寄り添う気持ちを大切に!」を モットーに働いてきたそうです。
その後、社会福祉法人の理事長に就任されました。

②「あいう園」は、川口市の24時間の家庭保育室として誕生後、
医療法人の園となり、現在の社会福祉法人となりました。
・「あいう園」児童福祉法に基づく「児童福祉施設」であること、
「児童憲章」「保育所保育指針」を遵守した園であることを強調しておられました。
・特に「児童憲章」は、国民が守るべき義務であり、子どもの権利として
保障されるべきである、と強調されていました。

③保育所保育指針解説書の具体的なご説明
・「子どものけんか」についてどう見るのか、具体的にお話しされました。
「けんか」は、低年齢のときは、保育士が中に入って解決することが一般的です。
しかし、3歳以上になると、次のような配慮が必要になってきます。
保育所保育指針解説書を引用し、
「けんかなど葛藤(かっとう)を経験しながら次第に相手の気持ちを理解し、
相互に必要な存在であることを実感できるよう配慮することが重要であり、
「保育は、奥が深いですね」と話されておりました。
(厚生労働省(2008)保育所保育指針解説書
第3章「保育の内容」2「保育の実施上の配慮事項
(4)「3歳以上の保育に関わる配慮事項」)

2.「あいう園」主任の先生による事前の学生の質問からの回答

 

質問(1):保育園で就職するうえで大事にするべきことは何ですか?
答:子どもを中心とした考えで保育する⇒先生中心に陥らないように注意してください。

質問(2)保護者との信頼関係築く秘訣は何ですか?
答:「子どものことを考えない親はいない」ので
子どもと真剣に向き合っていることを 伝えましょう。
また、保護者を信じましょう。友達とは違う距離感が必要です。

質問(3)職員関係が心配です。
答:職員同士が支え合い、お互いを思いやる気持ちを大事にしましょう。
また、友達とは違い、仕事であることを理解しましょう。

質問(4):4月から就職した新任保育士に求めることは何ですか?
答①:社会人としてのマナー「挨拶」「健康管理」「時間厳守」そして「笑顔」です。
答②:「報告」「連絡」「相談」です。「ホウ・レン・ソウ」をし、
信頼される「保育士」になりましょう。
答③:「素直さ」と「謙虚さ」です。先輩の話に耳を傾けることが大事です。

3. 本学卒業生2年目・3年目の先生二人からの話

 

質問(1):保育士になって良かったことは?
答①:「保育士になって本当に良かった。毎日、子どもと過ごせる幸せを感じています。」
答②:「2歳児クラス担当ですが、クラスの子どもがかわいく、癒されています。」
答③:「0歳児クラス担当です。赤ちゃんの成長が著しく、楽しく毎日を過ごしています。
先生方も優しく丁寧にご指導してくださっております。」

質問(2):卒業までにやっておくべきことは、なんですか?
答①:「自分は、ピアノが苦手だったので、
学生時代にもっともっと ピアノの練習をしておけば良かったです。」
答②:「学生時代に作ったパネルシアター・エプロンシアターなど、今役立っています。
保育士になると忙しいので、今のうちに沢山作っておいてくださいね。
自分の引き出しをたくさん作っておくと良いです。」

※熱心に耳を傾けていた2年生は、
二人の先輩の話に 「うん、うん」と頷き(うなずき)ながら
「今日休んだ人は損したよね~」 との会話が聞こえてきました。

  

 【御礼】
今日は、純真生へ「卒業までの道標(みちしるべ)」を示して下さいました。
学生たちにとって新たな決意の日でした。
6人の先生方、お忙しい中、本当に有難うございました。
心より感謝申し上げます。

進路支援委員 こども学科 特任准教授 丸山アヤ子

「保育士の仕事」の講演

2015.12.01

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