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本物に触れながら成長する

HOTNET PAPER No.42 より

幼稚園や保育園と聞くと、園児の作品や、子どもたちの好きなアンパンマンなどのキャラクターが玄関やトイレ、教室等に飾ってあり子どもも大人もなんだか楽しいというイメージを持つだろう。

しかし、このキャラクターなどを一切使わずアンティークの家具、手作りの机やイス、オモチャ、普通子どもたちの走り回るようなところには置かないような陶器の花瓶を置いたり、という本物にこだわった、おしゃれな保育園がある。

福岡県糟屋郡粕屋町にある「ヴィラのぞみ愛児園」では家庭的な空間での子育てにコンセプトを置いている。そのため、家具のひとつ一つが幼稚園や保育園によくある既製品ではなく手作りのかわいらしい椅子だったり、倒れたり割れたりした場合、その後の大変さを見せることで次から気をつけようと、園児に感じさせるようにプラスチックではなく陶器の花瓶を使用するなど、かなり本格的だ。本格的ではあるがとても家庭的で居心地の良さを感じることができるという。

また、ドイツのシンフォニオン社製の博物館に置いてあるようなオルゴールが置いてあるなど、普通に生活していてなかなか出会えないような本物に囲まれて子どもたちは成長していくことができる。

「ヴィラのぞみ愛児園」の子どもたちは、心の中に5つの火を大切に燃やし続けているとのこと。

●やさしい火 ●勇気の火 ●がんばりの火 ●丈夫な火 ●感謝の火

子どもの頃の経験はとても大切である。本物の素晴らしさに触れながら保育された子どもたちは将来どんな大人になるのだろうか。

こども学科 講師 小松和弘

本物に触れながら成長する

2014.01.28

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