今日の心がけ~職員のスピーチ~
急ぎ過ぎない
2019.12.03
天台宗の僧・天海は、徳川家康・秀忠・家光と、三代の将軍に仕え、
百歳を超えて天寿をまっとうしたといわれている人物です。
ある日天海は、将軍の家光から柿を振る舞われました。食べ終えた後、
天海が柿の種を持ち帰ろうとすると、「その種をどうするのだ」と、
家光が尋ねました。
「庭に植えます」と天海が答えると、「桃栗三年、柿八年といわれている。
そなたはすでに百歳に近い老人。気の長い話しであるな…」と、家光が笑いました。
天海は「将軍ともあろう方が、物事を性急に決めつけてはいけません」
と家光を諭しました。数年後、天海は将軍に柿の実を献上しました。
その柿は、家光から拝領した柿の種が実をつけたものだったのです。
この話は、急ぎ過ぎないこと、決めつけないことが長寿の秘訣であることを
教える逸話として知られています。
拙速な行動や短絡的な決めつけが失敗を招くこともあるだけに、
おおらかに、ゆったりと物事を受け止める度量を持ちたいものです。
今日の心がけ◆縁を大切にしましょう
『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より
人は自分なりの決めつけを持っています。
失敗をしてしまったり、思うような成果が出せないと無力感を感じます。
原因に決めつけがあります。
失敗しても落ち込まない人は、自分を否定するようなことをしない人が多いです。
決めつけて判断することをなくして反応しない度量を持てるように続けたいです。
事務局係長 田中淳一