今日の心がけ~職員のスピーチ~

誰かと食べること

2022.12.02

「油ひかえめ」「糖質オフ」「カロリー二分の一カット」など、飲食店やスーパーの食品棚で、健康に配慮した商品を多く見かけるようになりました。
 一方、そうした風潮の反動からか、過剰なほどに高カロリーで高資質な料理も話題になっています。
これらは「食べると太る」とわかっていても、無償に食欲をそそられてしまう背徳感から「悪魔飯」などと呼ばれています。

 食の嗜好が多様化する中、普遍的に大切にしたいことがあります。
それは、誰かと共に食べることです。
京都大学総長で、ゴリラ研究の第一人者・山極寿一氏によると、植物を分配し、一緒に食べることは人類特有の能力だといいます。
 氏は、「サルやゴリラといった類人猿は一緒に食べるということをしない」と言います。

「親類の祖先は、美味しいものを分かち合い、一緒に食べるという経験を共有することで、共感能力や信頼関係を築いてきた」と述べています。
 毎日繰り返す「食」を考える時、何を食べるかはもちろん大切ですが、「誰とどのように食べるか」にも、関心を向けたいものです。

今日の心がけ◆一緒に食べる時間を大切にしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 誰かと一緒に食事を取ることは、食育のひとつとして注目されています。
その理由として「おいしく楽しく食べられる」「絆が深まる」「食事のマナーが身につく」「好き嫌いを減らすことができる」「協調性を育める」「食文化が継承される」などの
効果があげられております。
 
 最近、子ども達は習い事があり、夕食の時間がバラバラになっています。
私自身気を付けていることは、自分が一緒に食べられないとしても食事をしている子どもと一緒の席に座り、見守ったり、一日の話を聞くように心掛けています。
 食事の進み状態を見たり、顔色や心身の健康も食事の場で分かります。
また、ごはんは人間が知るマナーの基本中の基本です。
子育てにおいて、食事のマナーを覚えさせることは苦労しますが、一緒に食事をすることや大勢で食事を取る機会がマナーや協調性を学ぶ場となります。

 一緒に食事をすることで、おなかが満たされると同時に心が満たされるような気がします。
「腹が減っては戦は出来ぬ」と言いますが、何をするにもおなかが満たされている状態は大事です。
ついつい日頃のごはんがないがしろになりがちの人も少なくない中で、おなか一杯ごはんを食べる、いつもよりも身体に気をつかったごはんを食べる、誰かと会話しながら食事を楽しむといったことは心も満たすことができます。
 そして、疲れの解消には、生活の安心安全を確保することがなりより大事であり、
生活の基本中の基本である食事こそ、家族と一緒に食べる時間を大事にしたいと思いました。

実習指導係 林

そうですね。
積極的に食事を共にする人は信頼し安心のできる人ですね。

古くから、互いに敵対する意思がないことを示すためにも会食をしていました。
和解や相互の良好な関係確認のためにです。
そのため食事のマナーの原型も生まれたのでしょう。

この共に食べものを挟んで食事をすることは、自分のモノを相手に譲ることが前提になります。
このことができるようになっことが人間が動物から抜け出せた所以でしょうね。
しかし、一方で食料が不足し始めると奪い合いという形で争いも生じてきます。

その結果、地域内の食料の量によって、その地域に集まる人を含めた生物の数は決まります。
人はjん好悪に対して食料不足のは折に食料生産量を増やすことで仲間を多く抱えることができました。
しかし、時間を待てない者は手っ取り早く奪い取る方法、戦う方ことを選択します。

「同じ釜の飯を食う」、また、”Company”は、 com “with, together” + panis “bread,”で同じような意味となります。
食を共にするのは仲間づくりに、、食事の場での”communication” は”to make common” (共通化)の効果があったのです。
残念ながら現代は家族でさえこの食を共にし、意識や考えの共通化を図るコミュニケーションの場がなくなっています。

つまり、共通化が薄れ、家族崩壊の要因を知らず知らずに個々が作り始めているのです。
この食を共にすることを通しての円滑なコミュニケーションを図ることの重要性は、このコロナ禍でいっそう明らかとなってきました。
信頼される保育者を目指す本学の学生が、良好な人間関係を構築できるようになるためにコミュニケーション力を身につけて欲しいですね。

そのためにも我々教職員から挨拶をはじめとした言葉がけや傾聴を大切にするアサーティブコミュニケーションに心がけましょうね。

藤田。

 

 

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