今日の心がけ~職員のスピーチ~

商店街にようこそ

2022.11.30

T子さんが実家に帰省をした日、母親から買い物を頼まれました。
近所にはスーパーマーケットがあるのですが、時間があったので商店街に出かけました。

そこは子供の頃によく通っていた道です。
店主の高齢化や後継ぎの問題で閉店してしまった店舗もありましたが、 肉屋、魚屋、豆腐屋、八百屋、惣菜屋など、以前と変わらず賑やかに営業している店も多く残っていました。

魚屋に立ち寄ると、 「今の旬は○○で、今日のお買い得はコレ。こっちは煮付けにするとウマイよ! 作り方教えようか?」と元気に説明してくれました。
「母と一緒に料理を作るんだけど、何がいいかしら」と言うと、「それじゃあ」と言って、何種類かの魚料理のレシピをくれました。

〈買い物をする時にこういうやり取りをしたのは何年ぶりだろう〉という懐かしさと共に、 心地良く買い物をすることができたT子さん。
その後は、スーパーマーケットに加えて、休日には商店街にも足を運ぶようになりました。

こうした会話は、今日も全国あちこちの商店街で行なわれていることでしょう。

 
 
  今日の心がけ◆地元のお店を大事にしましょう
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

一つのお店で欲しい物が変えるスーパーやコンビニだったり、食材や生活用品の定期配達やデリバリーなど、スマートフォンでポチッとすれば、外出することなく欲しい物が手に入る便利が当たり前な環境が身近にあります。

以前、TVで活気のある商店街での食べ歩きの番組やまた衰退してシャッター街となった商店街を取り挙げる番組を見たことがあります。
前者も後者もそこにいた商店街の人々は皆元気があって何か力強さを感じました。

商店街というのは、言葉を交わさず、機械的に買い物ができるスーパーやコンピニとは違い、人と人との関わりの中で生まれる助け合う人情を大切にしている人の繋がりがある場所なのだと思いました。

スーパーやコンビニは、まさに”手間のかからない便利な場所”であって、今の私の生活環境ではなくてはならない場所でありますが、本文のT子さんが何年か振りに味わった商店街ならではの心地よい買い物を私も体験してみたいと思いました。

実習指導担当 栗原

そうですね。
以前賑わっていた商店街がシャッター街になっている風景は良く見かけます。
そこには人の気配はないのですが、目をつぶれば以前の賑わいが活気ある掛け声とともに脳裏に浮かんできます。
寂しい限りです。なぜ寂しいのか?

人がいなくなっただけでなく会話を通して結び付いていた人と人との関係が希薄になったからですね。
便利になることは行動の効率化の意味から「動かなく」なることに通じますね。
動ないことは機会が減ることに通じます。

人を含めた社会的生物は群れること、寄り添って温もりを感じる距離にいることで生きていくことができます。
現代社会で問題なのは「便利さの中の孤独」です。
さらにスマートフォンなどの一見便利な機器利用により、自から考え、決断し、行動することからも離れ始めています。

人的刺激とともに物的な刺激からも遠ざかっています。
外的な刺激がないとすべての生物は存在できません。
にも拘らず、人間は自ら刺激のない世界に、孤立化した世界に向かっています。

危険なことです。
人は自然の一部、社会的動物であることを忘れずにいたいものです。
孤立して立っている木や咲いている花はいずれ消えてなっくなります。
集団で生えている植物や暮らしている動物は子孫を残し?栄していきます。

商店街を活かすためだけでなく、自らも生きるために商店街を活性化しましょうね。
商店街の人がオアシスとして残そうと頑張っていることが前提ですが・・・。
子どもたちも孤立させることなく、みんなで温かく育てていきましょう。

藤田

OPEN CAMPUS

オープンキャンパスの日程を見る

受験生向けのお知らせ

一覧で表示

在学生向けのお知らせ

一覧で表示

閉じる
閉じる
閉じる