今日の心がけ~職員のスピーチ~
54年後のゴール
2022.11.23
今年の大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三氏は、日本初のオリンピック選手であり、また箱根駅伝の創設者として知られています。
マラソン選手として、当時世界記録を大幅に短縮するなど、期待を持って1912年開催のストックホルムオリンピックに送り出されました。
しかし、レースは記録的な暑さの中で行われたため、途中棄権する選手が続出し、金栗選手も同様に日射病にかかり、意識を失って倒れてしまいました。
近くの農家で介抱され、意識が戻った時にはすでに競技が終わっていて、金栗選手は周囲の期待に応えられず、帰国することになったのです。
時は過ぎ、1967七年、当地でオリンピック開催55周年を祝う式典に氏は招かれました。
そして、委員会の計らいもあり、改めてマラソンのゴールテープを切ったのです。
記録は54年8カ月6日5五時間32分20秒3でした。
「体力・気力・努力」が座右の銘だったという氏。
自身の記録と同様に、長い年月をかけて今日の日本スポーツの礎を築き、更新の育成に尽力したのでした。
今日の心がけ◆情熱をかけて物事に取り組みましょう
『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より
品川の祖父母が生きていた時は駅伝が通る時間になると、集まったみんなで見ていました。
のぼり旗がくくりつけられ、様々なグッズを身に付けている人たちに応援され、頑張る選手の姿を間近にみるのが楽しみでした。
選手がいる。
それを支える人たちがいる。
そしてその環境を作ってくれる方々に感謝が必要です。
この環境が当たり前のことではないことを再確認しました。
このことは仕事にも言えます。
この環境があるからできることだと感謝したいと思いました。
事務局係長 田中淳一
そうですね。
人がここにいて、そこにいることは、いつでも、どこでも、だれであっても、全て周囲の人々のおかげです。
マラソンはよく孤独の競技と言われますが、多くの人々の期待を担って、多くの人々に助けられながらの競技ですね。
武田信玄の言葉の「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」は、まさにこのことですね。
今、NHKの大河ドラマの御成敗式目」を作った北条泰時も人を大切にすることで,北条政権を確実なものとできたと言われます。
人やモノに感謝する名言は多くの偉人・賢人から残されています。
しかし、その言葉も多くの場合「継続」の結果から発せられたものが多いと感じます。
今、ここにその場があるのも、自分がここに存在するのも、これまでの人々が繋いでくれたからです。
継続してくれた多くの人々に感謝です。
本学の学生は保育者として、この繋ぐことを仕事とします。
人の一生は次の世代へのバトン繋ぎです。
次の世代がさらに良くなるように、今の時代をよくするために取り組んでいるのです。
今、地球上では自然破壊や地域紛争、国と国との戦争など多くの問題を抱えています。
しかし、小さくとも保育者を目指す学生が感謝の気持ちで、明るい未来を築けるように教職員がサポートしていきましょう。
教職員ではアタリマエとなっている「ありがとう」が学生にも広がって全学を包んでいることは嬉しいことです。
藤田