今日の心がけ~職員のスピーチ~

トイレの張り紙

2022.11.09

 Mさんは、教育担当として若手社員の育成に力を注いでいます。
〈仕事を早く覚えてほしい〉と願い、何かとダメ出しをしたり、禁止事項を伝えたりしていました。
その割には改善がはかられず、困惑していたのです。

 ある休日、ドライブに出かけた際に立ち寄った道の駅で、トイレの張り紙に目が留まりました。
「トイレの中まで失礼します。いつもキレイにご利用いただき、ありがとうございます。心穏やかに的を外さず」。
思わず笑みがこぼれました。
 「汚さないでください」といった禁止用語を使用せず、ウィットに富んだ言葉が並び、誰も不快にさせずに行動を促す表現だなと感じたのです。

 自己を省みるきっかけを得たMさん。
まずは相手の言動を受け止め、感謝の気持ちにユーモアを添えると、後輩の仕事ぶりが明るくなり、改善し始めました。
強制的に行動を促されて嫌々取り組むよりも、楽しく喜んで仕事に取り組みたいものです。

人をその気にさせる秘訣は、ちょっとした工夫にあります。  

今日の心がけ◆その気にさせる伝え方を工夫しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 私自身も「早くしなさい」「しっかり○○しなさい」など否定的表現で口うるさく言っていることがあります。
人にに言われてから行動を済ませても、自分の意思で行動をしているわけではないので、何度も同じことを繰り返します。
言われた子どもも慣れてしまい、聞き流して対応するようになっています。

 同じ内容の発言でも「否定表現」と「肯定表現」のどちらで伝えるかによって相手に与える印象が大きく変わります。
 例えば、「進み具合を報告せずに、仕事を進めないでください」の【否定表現】と 「進み具合をを報告しつつ、仕事を進めてください」の【肯定表現】。
「11月9日以降はご提出いただけません」の【否定表現】と「11月9日までご提出いただけます」の【肯定表現】。
このように「肯定表現」と「否定表現」では言われた人の捉え方が大きく変わっていきます。

 言い過ぎず、強要しないように、自ら進んで行動できるように伝え方を工夫することも必要だと思いました。
また、押し付けるのではなく、理解されるように伝えることも必要だと思います。

 私も話の中のトイレの張り紙を見たことがあります。
張り紙を見て、綺麗に使おうという気持ちになりましたし、掃除をしてくださっている方に感謝の気持ちも持ちました。
 
トイレに限らず、普段学内を綺麗にして下さっているシルバーの方にも感謝の気持ちを持って綺麗に使いたいと思います。

実習指導係 林
 

そうですね。
このようなウィットに富んだトイレの張り紙(男性トイレが多いでしょうか)は良く見かけますね。
Webサイトで思わず微笑むものから厳しいものまで多くの言葉を見つけられます。

トイレに限らず人と人との会話では同じ内容を伝えても伝える方法によって受け取り方がまるで異なります。
特に表現仕方が重要ですね。
接遇表現でも「ご記入ください」は「ご記入いただけますでしょうか」「ご記入いただけませんか」という具合です。
丁寧でも命令表現ではなく相手に判断を委ねるような表現にすると相手もそのように動いてくれます。

「奇麗に使えば恋愛運や金運が上昇」「苦しゅうない近こう寄れ、一歩前」「いつもきれいに使ってくれてありがとう」
このようなヘリが身を見ると自然とそのようにしたくなりますね。
これが「汚く使うな」「前でしろ」「きれいに使え」などでは言われた通りには動きませんよね。

人は相手の感情ではなく自身の感情で行動します。
一言の表現の仕方でプラスに動くかマイナスに動くかが決まります。
学生をサポートする我々教職員はこのような言葉の一言一言十分に注意していきたいものです。

藤田

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