今日の心がけ~職員のスピーチ~

蜀軍の任務

2019.05.22

紀元前、中国の三国時代において、終生のライバルと呼ばれた蜀の諸葛亮孔明と魏の司馬懿仲達は、両国の軍師として、覇権を競いました。
晩年、病を患い死期をを悟った孔明は、国の行く末を案じ、部下に伝えました。
「私が死んだ後、必ず仲達は大軍をもって攻め込んでくるだろう。その際、決して喪には服さず、平時の如き心を持って各々の任務を全うしなさい」
孔明の死後、予想通り、仲達の軍が攻めてきました。
蜀の軍は影武者を立て、生前の孔明に仕えるが如くの規律正しさで、魏の大軍と対峙したのです。その影武者を見て、死んだはずの孔明がまだ生きていると勘違いした仲達は、全軍退却の指令を出し、
命からがら自国に帰っていったといいます。
この話に由来するのが「死せる孔明 生ける仲達を走らす」という故事です。
生前の功績が大きい人ほど、死してなお人々に影響を与えるという意味です。
この話が現代まで受け継がれているのは、後に残された蜀軍の見事な働きがあったからといえるでしょう。

一般社団法人倫理研究所発行「職場の教養」 今日の心がけ◆先師の期待に応える働きをしましょう

書道においては、書聖と言われ書道の神様とされている王羲之は、実在する真筆は存在していないものの、現在でも書の基盤となっています。
彼の書を大変気に入っていた唐の太宗皇帝が彼の書を広め、後世の書道界への影響は絶大でした。
後の時代の書家はほぼ全員が王羲之を手本として、何らかの影響を受けたと言われています。
科挙においても王羲之の技法で書かなければ答えが合っていても合格にならず、まさに「王羲之の文字でなければ文字にあらず」とさえ言われていました。
そのため、現在でも「書道を習う者はまず王羲之を学んでから他を学ぶ」という考えが定着しています。
まさに、文中の通り、生前の功績が大きい人ほど、後世にもなお影響を与え続ける事ができるのです。
仕事も同様に、良い物は残っていき受け継がれていきます。
しかし,、悪い体質は変えていく必要があります。
純真を想い、職場の仲間を思いやることができればお互いに協力し合える関係になれるはずです。
おおげさとは思いますが、学生を大切にすること、甘やかすということではなく、一人ひとりに目を向けられるように、人との繋がりを大切にしたいと改めて思いました。

実習指導係 加藤

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